U24五輪世代、アルゼンチンに0ー1惜敗 久保は三笘と初競演も呼吸合わず「次は結果求めたい」

2021年03月27日 05:30

サッカー

U24五輪世代、アルゼンチンに0ー1惜敗 久保は三笘と初競演も呼吸合わず「次は結果求めたい」
<U-24日本代表・U-24アルゼンチン代表>前半、タックルを受け転倒する久保(右) Photo By スポニチ
 【国際親善試合   Uー24日本0-1Uー24アルゼンチン ( 2021年3月26日    味スタ )】 今夏の東京五輪に臨むU―24日本代表が同アルゼンチン代表と親善試合を行い、0―1で敗れた。2列目にMF久保建英(19)とMF三笘薫(23)が入り、実戦で初競演。久保は攻撃のタクトを振り、見せ場をつくったが、呼吸は合わなかった。南米予選を1位通過した五輪出場国の強豪に苦戦。本大会を想定した中2日の過密日程で、29日にはミクニワールドスタジアム北九州で再戦する。
 声を出すことが禁じられているコロナ下のスタジアムに、どよめきが広がった。後半35分。久保の利き足とは逆の右足ボレーが、クロスバーの上すれすれを矢のように抜けていった。前半から強豪アルゼンチンの激しいマークに遭いながら、一人、トップ下で縦横無尽に相手の守備網を揺さぶった“日本の至宝”。奮闘したが、実らなかった。試合後は厳しい言葉を口にした。

 「残ったのは結果。今日みたいに拮抗(きっこう)した試合で勝てないとダメ。決められたら負けるし、決められれば負けない。はっきりしていると思います」

 “金メダルを獲りたいのは、俺らスタッフだけなのか?”。控室に森保一監督の大声が響いたのは、19年11月のコロンビア戦後だった。久保が初めて堂安と共演するなど世代のベスト布陣で臨んだ一戦。連係不足を露呈し、ピッチで修正しようと音頭を取る選手もいなかった。

 それから495日。成長を図る一戦で、久保は再びU―24代表に参戦、Jリーグで躍動する三笘らと2列目で共演した。後半20分すぎに相馬が出場するまで、全てのCK、FKを蹴るなど“主役”として存在感を放ったが、連係は不十分。チーム全体の攻撃も特に前半は中央に偏り、単調だった。久保と三笘の初共演について、A代表に専念する森保監督に代わって指揮を執った横内昭展監督は「彼らにはあうんの呼吸がある感じはするが、効果的に数多く発揮できなかった」と低評価だった。

 それでも慣れとアルゼンチンの疲労によって相手の重心が後ろ寄りになった終盤は押し込む時間が増えた。「後半は流れを修正できていいシーンもあった。激しいプレスの中でもボールを動かせるシーンもあった」と指揮官。次戦の29日まで中2日の過密日程は、決勝まで行けば17日間で6試合を戦う「東京五輪を見据えたスケジュール」。久保は「内容よりも次は結果を求めたい。しっかり勝って1試合目の借りを返したい」と言った。“予行演習”の要素も加えた第2戦に向け、修正力が問われる。

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