【東京五輪男子代表国際親善試合 日本3ー1ホンジュラス ( 2021年7月12日 ヨドコウ )】
【中田浩二 視点】大会初戦の10日前の段階としては、全体の共通意識があり、攻守の切り替えも選手間の距離も、コンディションもよく、日本がやろうとしているサッカーができていた。特に2点目は少ないタッチで相手を崩した素晴らしいもの。攻撃に関しては「あとは決めるだけ」といっていい。一方で失点はミスが重なったもの。失点から流れが変わることがあるので隙を見せないようにしないといけない。ただ、その後、スピードのある選手を投入して3点目を取り返したことは評価できる。
故障者とACL組を除いた中でのベストメンバーだったが、仕上がりはいい。暑さと過密日程を考えれば、FKから先制したことも大きな武器になる。
オーバーエージとU―24世代の融合、全体的な戦術、選手間のコミュニケーション、海外組の試合勘なども問題なく、チームの核はできた。さらに選手登録が22人になり、選手のモチベーションも高く、チーム内にいい競争が生まれていることもプラス。選手もいい感触を得られたと思う。(元日本代表DF)