【中田浩二氏の目】戦い方を変える必要はない ポジティブに勝ちたい気持ちを出すこと

2021年10月08日 19:10

サッカー

【中田浩二氏の目】戦い方を変える必要はない ポジティブに勝ちたい気持ちを出すこと
ヘディングで競り合う長友(5)=ロイター
 【W杯アジア最終予選B組   日本0―1サウジアラビア ( 2021年10月7日    サウジアラビア・ジッダ )】 日本代表は7日、サウジアラビア・ジッダで行われたW杯アジア最終予選、サウジアラビア戦に0―1で敗れた。3試合で1勝2敗と7大会連続W杯出場へ厳しい戦いの続く森保ジャパンの戦いぶりを、元なでしこジャパン監督でスポニチ本紙評論家の中田浩二氏(42)が分析した。
 日本はボールも保持できていたし、攻撃の形はできていた。大迫がカウンターから抜け出したり、右からのクロスに合わせたりして決定機もできていた。結果的には得点を挙げられなかったが、1本決まっていたらまったく違う展開になっていたかもしれない試合だった。

 日本はオーストラリアをホームで迎え撃つが、ここでシステムを変えたり、戦い方を変える必要はない。ジーコ(元日本代表監督)が鹿島でよく言っていたのは、「原点に戻る、初心に帰る」ということ。ここまで森保ジャパンとして3年間積み上げたものがある。それをチーム全体で見つめ直し、ベクトルを合わせてオーストラリアに立ち向かうことが重要だ。

 森保監督のサッカーは縦に早く攻め、ボール持ったら前にいくというもの。全体が連動して動き、ボールを持った選手を追い越して前に出る動きも多い。わずか数日では変えられることは限られている。「いままで何を積み上げたか、どういうサッカーをしてきたか」を確認することが効果的だ。

 そして「勝ちたい気持ち」を出すこと。ネガティブになりがちだが、こういうときこそポジティブにいかないと勝ち点3は取れない。出場停止だった伊東が戻ってくるし、コンディションを見てフレッシュな選手を起用することができる。オーストラリアもアウェーだし、既に勝ち点9を取っているので無理に攻めてこないかもしれない。ちょっとしたことで、変わる可能性はあると思う。(元日本代表DF)

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