森保ジャパン トラブル乗り越え白星も…B組最下位ベトナム相手にわずか1点
2021年11月12日 05:30
サッカー
![森保ジャパン トラブル乗り越え白星も…B組最下位ベトナム相手にわずか1点](/soccer/news/2021/11/12/jpeg/20211112s00002014101000p_view.webp)
「プレッシャーの中でハードワークしてくれて、難しい戦いで勝利をつかみ取ってくれた」
引き分け以下なら進退問題も避けられない中、試合前には予期せぬ遅延トラブルに見舞われた。吉田、南野、冨安ら主力11人を乗せたチャーター機が給油地のロシアで足止め。約24時間の“缶詰め”の末に到着したのは試合2日前の深夜で、全員で練習できたのは1日という非常事態だった。「起きてしまったことは仕方ない」。必死に頭を悩ませた。
懸けたのは成功例、だった。10月12日のオーストラリア戦では岡田ジャパンにヒントを得た4―3―3布陣が奏功。その布陣のまま先発は酒井から山根に代えるだけにとどめた。遅延組も半数の5人を起用。「選手たちが絵を合わせてくれて、プレーで表してくれた」。結果的に決勝点も南野―伊東の“缶詰めライン”から生まれ、起用は吉と出た。
ただ、過去4戦全敗で最下位のベトナムから奪った得点はわずか1。得失点差を稼げるチャンスをふいにした。「ゴールに向かって積極的にアグレッシブにプレーしてくれた」と評したが、肝心の追加点は遠かった。後半に布陣を変えることなく5人を代えた交代策でも活性化はできず、決定機は途中出場の柴崎のシュートのみ。セットプレーも拙攻続きだった。
16日(日本時間17日)の相手は、9月のホーム戦で徹底した対策を取られて敗れたオマーン。中4日でゴールまでのより詳細な道筋を描けないようでは、二の舞いとなる。主将のDF吉田は言った。「ブラジルと戦うつもりで戦う」――。この消化不良の辛勝が、起爆剤となるか。死に物狂いの戦いはまだ続く。
《98年大会予選は巻き返し》日本は最終予選前半の5試合を終えて3勝2敗の勝ち点9。自動的に本大会出場権を獲得できる組内2位以内に入れず折り返しを迎えた。ホーム&アウェー方式となった98年大会の最終予選以降、自動出場権獲得圏より下位での折り返しは、1勝2分け1敗で5チーム中3位(1位が出場権獲得、2位が第3代表決定戦へ)だった98年大会予選以来2度目となった。同予選は後半4試合を2勝2分けで2位となり、第3代表決定戦で勝利。今回も同様の巻き返しが求められる。
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