浦和のMF阿部勇樹が今季限りで現役引退へ、J1通算589戦出場は歴代4位のレジェンド
2021年11月12日 21:37
サッカー
21年はまさに記録ずくめだった。39歳5カ月21日で決めた開幕戦ゴール、5月の仙台戦で決めたFK弾(39歳8カ月3日)はいずれも日本人最年長記録。正確無比な右足で「アベッカム」健在ぶりを示した。3月の横浜FC戦では通算21点目のPKに成功。20点以上決めたキッカーは5人いるが、唯一、成功率100%を誇る。
98年8月、市原(現J2千葉)で当時のJ1最年少デビュー。オシム監督の申し子として05、06年にナビスコ杯を連覇。A代表でも10年W杯南ア大会で16強進出に貢献した。今季、通算14季目を迎えた浦和への愛は強く、4年ぶりに主将としてけん引した。黄金期も低迷期もサポーターとともにあり、07、17年と2度のACL制覇を経験。自身の引き際には「長く応援してもらったことにある程度、返せたかなと思った時」と話していた。
常に浦和の責任、魂を背負った。07年ACLでは直前に右足甲を痛めながら靴下に「我慢」と書き込み、インドネシア遠征に帯同。PK戦までもつれた準決勝の城南(韓国)戦では足を引きずりながら気持ちで決めたシーンが印象深い。以前から指導者への興味も示し、第2の人生も注目される。偉大な勇姿が見られるのはJ1残り3戦と天皇杯となりそうだ。
◇阿部 勇樹(あべ・ゆうき)81年9月6日、千葉県出身の40歳。市原時代の98年、当時最年少の16歳333日でJ1デビュー。07年1月、当時国内最高の移籍金4億円(推定)で浦和に移籍。10年夏に英2部レスターへ移籍、12年1月に浦和に復帰。16年10月には海外移籍経験者では初のJ1通算500戦出場。17年5月には当時J1最多の138戦連続フル出場を記録。10年W杯南ア大会では16強進出に貢献。1メートル78、77キロ。
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