伊東 救った千金V弾 右サイドのスピードスター、鮮やかカウンター

2021年11月12日 05:30

サッカー

伊東 救った千金V弾 右サイドのスピードスター、鮮やかカウンター
<ベトナム・日本>前半、ゴールを決めた伊東(左奥)と喜ぶ田中(中)らイレブン(C)JFA Photo By スポニチ
 【W杯アジア最終予選   日本1―0ベトナム ( 2021年11月11日    ハノイ )】 屈指のスピードスターがベトナムの守備網を切り裂いた。前半17分、左サイドをMF南野がドリブルで駆け上がると、伊東も一気に加速した。マークを置き去りにしてペナルティーエリア内に進入。「(南野)拓実が裏に抜けた時にGKとの間に走り込んで、いいボールが来たので触るだけだった」。クロスをしっかりと見て、冷静に左足で合わせてゴールネットを揺らした。
 19年2月に柏からベルギー1部ゲンクに移籍し、磨き続けた個の力をいかんなく発揮した。40分には自陣でボールを受けて、ロングカウンター。一切の迷いなくドリブルを開始し、ペナルティーエリア内の切り返しで相手DFを翻弄(ほんろう)すると、右足を振り切った。「最初、クロスを上げようとしたが、自分で打てるかなと思ったので、切り返して打ったらいいところに行った」。VAR判定でノーゴールとなったが、好調さをアピールする見事な一撃だった。

 4季目の欧州で成長の手応えを感じている。10月31日のワーレゲム戦では1得点2アシストと大暴れ。「自分の特長はどこが相手であろうとチャンスをつくれるところ。相手関係なしに、しっかり自分の良さを出して、相手の嫌がることをやってチャンスをつくれれば」。チームに勝利を運ぶヒーローになる準備は整っていた。

 チャーター機が経由地ロシアで「足止め」となり、予定より約12時間遅れて9日深夜に宿舎入り。前代未聞のトラブルで万全の態勢で臨めたわけではないが、自慢の快足に陰りはなく、W杯アジア最終予選初ゴールをマークした。これで自動的に本大会出場権を得られる2位オーストラリアと勝ち点1差に肉薄。何とか2連勝を飾ったチームを、絶好調男がさらに加速させる。

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