レアル 4季ぶり最多14度目V!ビニシウスが決勝点「世界で最高に幸せ」

2022年05月30日 05:30

サッカー

レアル 4季ぶり最多14度目V!ビニシウスが決勝点「世界で最高に幸せ」
トロフィーを掲げるRマドリードのビニシウス(AP) Photo By AP
 【欧州CL決勝   Rマドリード1ー0リバプール ( 2022年5月28日    サンドニ )】 28日にパリ郊外のサンドニで行われ、レアル・マドリードがリバプールを1―0で下して4季ぶりの栄冠に輝いた。ブラジル代表FWビニシウス(21)が後半14分に決勝点。前身の欧州チャンピオンズ杯を含め最多を更新する14回目の優勝を達成した。リバプールの日本代表FW南野拓実(27)はベンチ入りしたが、出番はなかった。
 ゴール左前、相手DFの背後で息を潜めていたビニシウスが、右サイドから目の前に抜けてきたグラウンダーのクロスに反応した。倒れながら右足で蹴り込み、立ち上がると左胸のエンブレムにキスしながら走り出した。

 「世界で最高に幸せだよ。シーズンの最後に特別な試合、最高な出来事が待っていた」

 21歳の成長株が満足げに振り返った。シュート数3―23と圧倒的に押し込まれた展開で後半14分、名門レアルに14回目の優勝をもたらす千金弾を決めた。

 スピードを生かしたドリブルと決定力が期待され、18歳でブラジルのフラメンゴから加入して4季目。昨季までスペイン1部では通算7得点にとどまり、移籍金4500万ユーロ(約62億円)の重圧がのしかかっていた。「若くしてレアルのようなクラブに加入するのは簡単ではない」。しかし、落ち着きと周囲との連係が深まった今季は、いずれもリーグ3位の17得点10アシストと飛躍。「自分のキャリアで最も大切な試合になるだろう」と意気込んでいた大一番で目に見える結果を出した。

 監督としてCL単独最多4回目の優勝を達成したアンチェロッティ監督は「サッカーで最も難しいのは得点すること。彼は素晴らしいシーズンに花を添えてみせた」と殊勲のストライカーを称えた。

 ブラジル代表でも3月のW杯南米予選チリ戦で待望の初ゴール。W杯カタール大会では新スター候補と期待され、6月6日に日本代表と対戦する親善試合のメンバーにも入っている。「ここで立ち止まりたくない。ハードワークを続けていきたい」。国立競技場の日本戦では貪欲な点取り屋から目が離せない。

 ◇ビニシウス・ジュニオール 2000年7月12日生まれ、ブラジル・バイーア州出身の21歳。17年にフラメンゴのトップチームに昇格して16歳でデビュー。18年7月に移籍金4500万ユーロでRマドリードに移籍した。19歳だった19年9月11日の親善試合ペルー戦でブラジル代表デビュー。国際Aマッチ12試合1得点。1メートル76、73キロ。利き足は右。

 ≪トラブルで試合開始37分遅れ≫一部ファンが入場できないトラブルが発生し、試合開始が37分遅れた。UEFAはリバプール側のゲートで「偽造券を買った多くのファンが入場口をふさいだことが原因」と説明。入場券なしで侵入を試みたファンもいたといい、事態の鎮圧に催涙ガスが使われるなど混乱が拡大した。リバプール側は調査を要求。現場にいた元イングランド代表FWリネカー氏は「危険な状況。これほどお粗末なイベントは見たことがない」と批判した。

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