神戸悪夢…最下位ターン 橋本移籍初ゴールも逆転負け ロティーナ監督「プラン間違えた」
2022年06月19日 06:00
サッカー
柏と同じ3―1―4―2システムを採用。通称“ミラーゲーム”と呼ばれる戦術で主導権を握る狙いがあったが、意図した攻撃は全くできなかった。前半45分間のチャンスはMFイニエスタのスルーパスを起点にして生まれたMF橋本の移籍後初得点のシーンのみ。中断期間中、練習の大半を攻撃の構築に時間を割いたと口にしていた指揮官だが「一番の敗因は前半に良いサッカーができなかったこと。準備していたことが発揮できず、守備でも苦しい時間が多かった」と渋い表情。後半開始からは従来の4バックシステムに戻すドタバタぶりだ。
後半はFW大迫を投入する直前に2点差に広げられる運のなさ。さらにロティーナ監督によれば、いまだ大迫のコンディションは芳しくないという。今後も出場時間制限が設けられていることを明かし、苦しい起用が続きそうだ。
最下位脱出どころか、この試合まで“ボトム3”だった清水と湘南がともに勝利したため、17位・湘南とは勝ち点5差に拡大。J1残留圏15位との勝ち点差も6となり、断トツで沈んだまま、リーグ前半戦を折り返した。
「これまでの努力では足りなかった、というのが分かった。今以上の力を振り絞って、全員で状況を変えるしかない」。手を替え、品を替えても有効な解決策は見えてこない。イニエスタの口から精神論しか出てこないのが寂しい。(飯間 健)