浦和 お待たせ通算450勝 3月以来10戦ぶり白星 猛攻3発で反撃のろし
2022年06月19日 05:00
サッカー
活路は磨き上げたセットプレーで開いた。前半21分、左CKからショルツが頭で先制ゴール。2分後には再び左CKから近いサイドでFW明本がそらし、MF伊藤が右足で合わせた。ショルツは「相手のセットプレーを含めたミーティングは皆さんが想像する以上に行っている」とし、「今日も分析のもとに練習で行った、違った形で奪えた2得点だ」と手応えを話した。
ロドリゲス監督の腹心が多彩なセットプレーをもたらした。新加入の前迫コーチは昨季まで徳島で6年にわたって分析コーチなどを務めた。指揮官も「長年一緒に仕事をし、私が求めるサッカーを理解している」と全幅の信頼を寄せる。
4月2日の札幌戦からJ1タイ記録7試合連続引き分けなど9戦勝ちなし。それでも指揮官、選手は「継続」を強調した。6月1日の天皇杯2回戦のJ3福島戦後は6日間のオフで英気を養い、改めて戦術面の浸透に力を入れた。前半36分の3点目はピッチ内のイメージとフィニッシュ精度がかみ合った結果だ。左サイドでボールを持ったMF江坂からMF関根へ。中央に寄ってきた伊藤とワンツーで抜け出した関根がゴールネットを揺らした。指揮官も「我々がやってきたことがピッチで見て取れたと思う。狙っていた形の一つだった」と強調した。
これで3勝目。手放しで喜ぶのはまだ早い。しかし、確かな武器と自信を得た“赤い悪魔”は間違いなく強い。ここからチーム一丸の逆襲が始まる。