【森保Jの26人】吉田麻也 欧州で磨いた“トップの資質”

2022年11月06日 04:31

サッカー

【森保Jの26人】吉田麻也 欧州で磨いた“トップの資質”
日本代表DF吉田麻也 Photo By スポニチ
 【【森保Jの26人(4)】 】 18年W杯ロシア大会後に長谷部誠から日本代表キャプテンの大役を引き継いだ。「どうあがいても長谷部誠にはなれない」。前任者の偉大さを感じつつ、追いつき追い越せと努力し続けた4年間だった。
 吉田の欧州でのキャリアの多くを見てきた代理人のジョエル・パニック氏は証言する。「代表主将もしていた彼はチームの中で自分自身が学ぶよりも、チームを引っ張ることを学びたいと望んだ」。移籍期限ギリギリの20年1月31日。サウサンプトン(イングランド)からサンプドリア(イタリア)へ期限付き移籍を果たした。

 当時のサンプドリアは20チーム中16位と低迷。「サンプドリアは若いチーム。クラブはリーダーを切望していた」(パニック氏)。オファーが届いたのは1月31日。リバプールとのアウェー戦のために遠征バスに乗っていた吉田は「行きたい」と即答した。契約成立へ残された時間は少なかったが、電話越しに「高速道路だけどバスを止めなきゃね」と冗談まで口にした。そんな姿に、パニック氏はトップの資質を再発見した。そしてサンプドリアを残留に導いた。今年7月に加入したシャルケ(ドイツ)でもキャプテンマークを巻いている。

 森保ジャパンではユーモアでチームを和ませつつ、矢面に立って誰よりも戦う姿勢を示し続けた。自身3度目のW杯。集大成の場で、キャリアの全てをぶつける。

 ◇吉田 麻也(よしだ・まや)1988年(昭63)8月24日生まれ、長崎市出身の34歳。名古屋アカデミーを経て07年にトップ昇格。VVVフェンロ(オランダ)へ移籍した10年1月以降は欧州でプレーを続け、今夏サンプドリア(セリエA)からシャルケ(ドイツ)へ入団。国際Aマッチ通算121試合出場12得点。1メートル89、87キロ。利き足は右。

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