遠藤 ドイツ戦間に合った!フル出場OK「あと2日で100に近い状態に戻る」デュエル王が自らGOサイン

2022年11月22日 04:30

サッカー

遠藤 ドイツ戦間に合った!フル出場OK「あと2日で100に近い状態に戻る」デュエル王が自らGOサイン
笑顔を見せる遠藤(手前)=撮影・小海途 良幹 Photo By スポニチ
 サッカー日本代表MF遠藤航(29=シュツットガルト)が21日にオンライン取材に応じ、脳振とうからの復帰プロトコルを終え、ドイツとの1次リーグ初戦までに100%近い状態まで戻ると宣言した。すでに19日に全体練習に合流しており、“森保ジャパンの心臓”はフル出場に自らGOサインを出した。
 森保ジャパンが進む8強への道のりに“デュエル王”が帰還した。勝ち点を獲得できるかどうか。いきなり大一番となる23日のドイツ戦に向けて、遠藤が完全復活を印象付けた。「(練習の残り)あと2日で100に近い状態に戻ると思っている」。19日から全体練習に合流しており、自信を持って言い切った。

 これ以上ない朗報だ。MF守田の先行きが不透明な中、2ボランチの一角として中軸を担う遠藤は「初戦に間に合う状態になっている。試合に出るのであれば100%注ぐだけ」と強調。さらに周囲の不安を一蹴するように「そんなに試合から離れていたわけではない。90分やるつもり」とフル出場にもGOサインを出してみせた。

 アクシデントに見舞われたのは8日のヘルタ戦だった。相手DFと頭同士が接触。側頭部を強く打って倒れ、一時は意識を失った。ピッチからは担架で運び出され、救急車で搬送されて入院した。ただ、その後は順調に回復。17日に行われたカナダ戦こそ回避したが、脳振とうからの復帰プロトコルを終えて「動いて特に何かがあるわけではない」と説明した。

 18年ロシア大会で味わった“ロストフの悲劇”から、遠藤の新たな歩みは始まった。前回大会は招集されたが、出場機会なし。「皆さんに期待してもらっているというところで言うと、4年前と全然立場が違うなと実感できるし、そういった意味では楽しみな気持ちしかない」。ベンチで感じた悔しさも原動力とし、4年間をがむしゃらに過ごしてきた。

 ドイツ1部に憧れ、移籍し、今やリーグ屈指の中盤に成長した。「(組分け)抽選でグループを見た時に、これがW杯だなと。やるなら強いチームとやりたいと思っていた。(ドイツ戦に)運命を感じているというか、興奮している」。もはや恐れるものはない。最高のエンドロールを目指して、先頭に立って“デュエル王”が突き進んでいく。

 ≪遠藤復帰への歩み≫11月8日 ホームのヘルタ戦、空中戦で競り合った相手に後方から頭をぶつけられて倒れた。一時的に意識を失い、担架で運び出された。

 同9日 反町技術委員長が「脳の損傷はなし。頭蓋骨も特に損傷はなし、脳の出血もなし。いわゆる脳振とう」と説明。

 同15日 未明にドーハ市内の宿舎入り。脳振とうからの復帰プロトコルの過程にあり、午後の練習は別メニュー調整。「ドバイには行かない」と17日のカナダ戦欠場を表明。

 同16日 ドーハ市内の練習施設で個別トレ。室内でバイクをこいだ後はピッチでボールを使ったリハビリや、強度の高いダッシュを行った。

 同17日 この日はスパイクを履き、ヘディングやドリブルを解禁した。

 同19日 全体練習に合流。

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