18日の広島―札幌戦で誤審 広島の後半29分のシュート「ゴールインにするべき事象」試合結果は変わらず

2023年02月22日 16:48

サッカー

18日の広島―札幌戦で誤審 広島の後半29分のシュート「ゴールインにするべき事象」試合結果は変わらず
広島戦試合終了直後に札幌・菅野(右奥)に駆け寄り抱き合った具聖潤(左奥) Photo By スポニチ
 日本サッカー協会審判委員会の扇谷健司委員長が22日、オンラインで報道陣の取材に対応。18日の広島―札幌戦の後半29分にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の末に広島のゴールが認められなかった判定が「ゴールインにするべき事象だったと結論づけました。サッカーにかかわる皆さんにお詫びさせていただきたい」と謝罪した。0―0の試合結果は変わらない。
 問題となった場面は後半29分。広島が左CKからMF川村がヘディングシュート。それを札幌GK菅野が足でブロックしたが、映像ではゴールラインを割ったようにも見えた。直後にVARも確認したが、ゴールではないと判定されていた。20日に改めて審判委員会がVARの映像を確認し、協議した結果、得点を認めるべきと判断。扇谷委員長が両クラブに結論を伝え、21日は広島の事務所に出向いて謝罪とともに経緯を説明したという。

 扇谷委員長は中継映像に対し、VARの映像の画質が「少し落ちる」としつつも「それをもってしても判断できたと考えている」と説明。審判員への指導法についても「止まったものを見てくださいと言っていたが、実はコマ数の問題でボールが一番奥にいっているときに止まるものではない。そうした意味で、我々がしっかり伝えないといけない問題として、コマ送りするよりもスロー映像で見た方がもっと明確になった」と反省点を述べた。

 また、Jリーグでゴールラインテクノロジーを導入する可能性については、議論はされているとしながらも「できない可能性が高いスタジアムの現状もある。ある会場だけやるのはアンフェアということもあって、なかなかゴールラインテクノロジーをすぐというのは現状難しいと思っている」と話した。今後に向けても「次の節からちゃんと生かせるようにやっていくしかないと思っている。ベストを尽くして改めてチーム、サポーター、メディアから信頼を得られるような審判になっていかないといけないと考えています」と信頼回復を目指すとともに、審判への誹謗(ひぼう)中傷が起こらないように配慮も求めていた。

おすすめテーマ

2023年02月22日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム