J2町田が首位攻防戦制し首位奪回 黒田監督仕込みのトリックプレー決めたFW荒木「自分でもビックリ」

2023年04月16日 21:16

サッカー

J2町田が首位攻防戦制し首位奪回 黒田監督仕込みのトリックプレー決めたFW荒木「自分でもビックリ」
<町田・大分>前半、先制ゴールを決めて喜ぶ町田FW荒木駿太(中央)ら Photo By スポニチ
 【明治安田生命J2リーグ第10節   町田3―1大分 ( 2023年4月16日    町田GIONスタジアム )】 町田がFW荒木駿太の2得点1アシストの活躍などで首位攻防戦に快勝し、陥落からわずか4日で首位に返り咲いた。接戦が予想された中、前半だけで3点をリード。流れを引き寄せたのは、黒田剛監督が青森山田時代に得意とし「これなら行けるとチョイスした」と仕込んだトリックプレーだった。
 前半23分の右CK。ショートコーナーを受けに行ったFW平河悠がボールを出してもらえず、後方に下がって一度“死んだふり”をした。次の瞬間に逆戻りし、DF翁長聖が流したボールを拾ってマイナスのパス。後方から走り込んだFW荒木駿太が右足で決め、先制点をもぎ取った。

 中3日と短い準備期間の練習で、選手とコーチ陣が何度も意見を交換しながら磨いた形だった。「自分でもビックリしている」という荒木は「練習の時は全部決められなくて不安だった。監督に“試合では決める”と言っていたので、ホッとしている」と苦笑い。黒田監督に表情まで細かく指導された平河は「“一回死人になるくらい”と言われて、その雰囲気を出した。練習よりもきれいに決まった」と自賛した。セットプレーを大きな得点源とする大分の下平隆宏監督も「われわれの上を行くトリッキーなセットプレー。自信を失うような失点だった」。親交のある1歳上の黒田監督の秘策に脱帽していた。

 荒木は続く前半33分にもMF高橋大悟らと連動したプレスで相手GKの苦し紛れのショートパスを奪い、そのまま自ら追加点。同39分にはFWエリキのチーム3点目をアシストした。スーパーサブとして3戦連発と結果を出し、先発を勝ち取った2試合目でのド派手な活躍に「自分が結果を残して勝ち、首位に戻ると気持ちを入れてやってきた。監督に恩返しできたのはうれしい」と笑顔だった。

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