天皇杯は特別な大会 19年に快進撃見せたHonda FCが初戦突破

2023年05月21日 16:40

サッカー

天皇杯は特別な大会 19年に快進撃見せたHonda FCが初戦突破
<奈良・Honda FC>後半、先制ヘッドを決めサポーターと喜びを分かち合うHonda FC・川浪龍平 Photo By スポニチ
 【天皇杯 第103回全日本サッカー選手権大会 1回戦   Honda FC1―0奈良クラブ ( 2023年5月21日    ロートフィールド奈良 )】 アマチュアシードのHonda FC(JFL)が、奈良県代表の奈良クラブ(J3)を破って2回戦に進んだ。後半18分、右コーナーキックからのセットプレーで、DF川浪龍平が頭で合わせて先制。堅守で逃げ切り「点を取れたこともうれしいですが、無失点で勝てたことが一番うれしい」とDFとしての責務を全うし声を弾ませた。
 Honda FCにとって、天皇杯は特別だ。19年の第99回大会では2回戦でJ1札幌を撃破したのを皮切りに、J2徳島、J1浦和を次々と倒して8強に進出。アマチュア最強の名をほしいままにした。当時近大4年だった川浪はこの快進撃を見て「セカンドキャリアも充実しているし、プロに負けない強度の練習をしている」と入団を決めた。

 企業チームのため、JFLで優勝してもJリーグに昇格することはない。だからこそ、Jのチームと戦える天皇杯はクラブの価値を証明できる貴重な大会だ。21年の第101回大会2回戦で、横浜MをPK戦の末に破った際にも、川浪は従業員からたくさんの祝福を受けた。「プロじゃなくても強いんだぞ、と自分たちを周知できる」と大きなモチベーションになっている。

 次戦6月7日の2回戦では、前述の19年にベスト4進出を阻まれた因縁のJ1鹿島と激突する。「天皇杯の組み合わせが決まった時点でやれるチャンスがあるのは分かっていたので、試合前のミーティングでも“鹿島とやるぞ”と言っていた。今年こそ鹿島を倒して天皇杯を優勝するのが目標」と鼻息は荒い。常勝軍団の高い壁を越えることができれば、夢の頂点への道は開ける。

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