【イニエスタと一問一答】神戸で思い出に残る試合は「初めて輝いた天皇杯」Jリーグの未来も語る

2023年05月25日 13:28

サッカー

【イニエスタと一問一答】神戸で思い出に残る試合は「初めて輝いた天皇杯」Jリーグの未来も語る
<神戸・イニエスタ 退団会見> 会見中、涙を拭う神戸・イニエスタ (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)が25日、神戸市内で会見を開き退団することを発表した。
 イニエスタは会見で涙を浮かべながら「ずっとここで引退する姿を想像してきた。だが時に物事は希望どおりにいかないもの。まだまだプレーを続けたい思いはあります。数カ月間も激しいトレーニングを重ね、チームに貢献するための準備はできている感覚でやってきた。しかし、それぞれの歩む道が分かれ始め、監督の優先順位も違うところにあると感じ始めました。それが自分に与えられた現実であり、リスペクトをもって現実を受け入れた」と退団の理由を説明。「最終的には競技面での現実と、プレーし続けることへの現実を掛け合わせた結果、ここを去るのがベストの決断だと、クラブとの話し合いの中で決めた」と語った。

 イニエスタとの一問一答は以下の通り。
 ――今の気持ちは。
 「本当に特別な日ですし特別な感情がわき上がってきます。ここにいるチームメートと長くやった選手もいれば、短かった選手もいるが、スタッフ含めいろんなことを一緒に経験した。より大きなチームにする、チームを成長させるという目標を皆で達成できたことを誇りに感じますし、今は皆さんへの感謝の気持ちが一番心に残っていますね」

 ――サポーターへの思いは。
 「感謝の言葉しかないです。本当に彼らがチームに対して感じてる愛情は良いときも悪いときも無条件で示してくれた。彼らの力がなければ、難しい局面も乗り越えられなかったです。同時に彼らが今まで経験してこられなかったタイトルであったり、何かを勝ち取る喜びもサポーターに提供することができたのは自分にとって誇りですし、感謝の気持ちでいっぱい」

 ――現役続行を希望していると会見で言った。今後について。
 「正直に言いますと自分もまだ分かりません。まずはここで、しっかりと時間をまっとうして、そこからどんな可能性が出てくるか、いつ扉が開かれるか見ていきたい。ただ、自分としてはサッカーを続けたい。ピッチでプレーしながらサッカー選手としてプレーしながら引退したい気持ちが強い。ここでは難しい状況なので、そういった形で引退できるようにそういった場所を見つけたい」

 ――神戸で思い出に残ってるシーン、試合は。
 「1つだけ選ぶのはすごく難しいですけど、あえて言うのであれば、初めて輝いた天皇杯のタイトル。クラブにとって何を象徴するものなのかということも考えて、すごく自分にとっては特別な局面でしたし、それ以外にもヴィッセル神戸でデビューした試合、デビューゴールどれも特別な思い出として残っています。また、苦しかった時期、ケガだったり成績が振るわない時はもちろん苦い思い出としても残りつつも自分をよりよい人間に成長させてくれたと思いますし、すべてのプロセスが自分にとって特別だった」

 ――リーグの未来へ思うことは。
 「本当にこのリーグに関してはポジティブなことしか思い浮かばないです。自分がバルサを退団した時に、これからも自分のベストなレベルでプレーをし続けたい、競争環境の中でやり続けたい思いがあってここに来たんですけども、本当にそういった環境が整っているリーグと思いますし、今後も成長を続けて世界のサッカーリーグを考えた時に頭に思い浮かぶ1つのリーグになってくれたらと思います。個人的には自分が常にベストコンディションで挑み続けるように要求される環境だったので、そのことには感謝してますし、良かったと思います」

おすすめテーマ

2023年05月25日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム