【Jトピ~データで読み解く】「攻」の広島MF川村、「守」の京都MF川崎 若きA代表初招集MF対決

2023年06月07日 06:00

サッカー

【Jトピ~データで読み解く】「攻」の広島MF川村、「守」の京都MF川崎 若きA代表初招集MF対決
京都MF川崎(左)と広島MF川村 Photo By スポニチ
 今月国内で親善試合を戦う日本代表メンバーに初招集された広島MF川村拓夢(23)と京都MF川崎颯太(21)が4日、直接対決でともにフル出場した。新戦力として飛躍が期待される2人のスタッツを比較した。
 主役を勝ち取ったのは川村だった。1点リードの後半アディショナルタイム、中央自陣寄りでこぼれ球を拾うと、川崎らを次々にかわして約50メートルを疾走。ペナルティーエリアに入ると冷静にGKの動きを見て逆を突き、左足でゴールに流し込み勝利を決定づけた。

 ポジションは川村が3―4―2―1布陣で前半はシャドーと呼ばれる2列目、後半はボランチに下がった。川崎は4―1―2―3布陣でアンカーと呼ばれる1ボランチ。前後半とも、2人が直接競り合う場面も目立った。

 川村はスプリント23回、走行距離11・352キロともにチームトップ。終盤に長い距離を走れる体力をアピールした。シュートはFK2本を含め両軍最多の5本。今季36本はリーグ3位で、持ち味をそのまま発揮した。攻撃プレーもドリブル、クロス、スルーパスを全て記録。攻撃アイデアの多彩さを示した。

 一方の川崎は、こぼれ球奪取8回やクリア5回などの守備数値で川村を上回った。1メートル72と長身ではないが、空中戦は4戦3勝。前半終了間際には相手がクリアした浮き球に対し、川村に競り勝って前方にはね返した。今季タックル数でリーグ5位の52回。しかしこの日は2回止まりで、3回全て成功の川村にお株を奪われた形だ。

 パスも39本と川村を大きく上回り起点となったものの、守備に追われ攻撃の数値は残せなかった。京都はこれで6連敗。代表活動まで残り1試合、主将としても次こそ勝って初の舞台に挑みたい。
(データ提供・データスタジアム)

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