神戸シュート5本で3得点!大迫弾からの武藤2発 イニエスタ日本ラストマッチへ弾み

2023年06月26日 05:30

サッカー

神戸シュート5本で3得点!大迫弾からの武藤2発 イニエスタ日本ラストマッチへ弾み
前半、先制ゴールを決め喜ぶ神戸・大迫(左) Photo By 共同
 【明治安田生命J1リーグ第18節   神戸3ー0福岡 ( 2023年6月25日    ベススタ )】 神戸は敵地で福岡に3―0で快勝し、2位に浮上した。首位の横浜より1試合消化が少なく、勝ち点は3差の36。前半22分にFW大迫勇也(33)が先制点を挙げると、後半はFW武藤嘉紀(30)が2ゴールを奪った。役者がそろい踏みし、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)の日本ラストマッチとなる次節の札幌戦(7月1日、ノエスタ)へ勢いをつけた。
 強い雨が降る中、相手のミスを逃さない老かいさが今の神戸の強さだ。前線のフィジカルを生かしたロングボールを駆使する福岡に苦しめられたが、終わってみればシュート5本で3得点した。閉塞感を打破したのは、大迫と武藤のホットラインだった。

 前半22分、バックパスのミスを拾った大迫がドリブルで敵陣エリア付近まで進入。右サイドを駆け上がってきた武藤にパスを送った。ファーサイドには佐々木。福岡DF陣もGKも意識が引っ張られたが「リターンパスが来ると思っていた」と大迫。武藤も「彼の能力を知った上で、あのクロスでも合わせられると思った」と背番号10だけを見ていた。大雨でぬかるんだピッチ。難しいコンディションだったが、速いグラウンダーのクロスを大迫は右足ボレーで合わせた。

 後半15分には再び相手のスローインのミスを突いて武藤が追加点。終了間際にも2点目を叩き込んでダメを押した。2人がそろって得点した試合は今季4戦4勝だ。今夏限りでの退団が決定している元スペイン代表MFイニエスタは公式戦4試合連続でベンチ外だったが、日本代表や海外リーグでもまれたベテラン2人の嗅覚が躍進を支えている。

 前節のC大阪戦で7試合ぶりの黒星を喫し、第2節から守ってきた首位から陥落。気落ちせずに再び白星を手にしたが、武藤は「優勝のために、より高みを目指すべき」と慢心はない。次節・札幌戦はイニエスタの日本ラストマッチ。惜別の一戦へ勢いはついた。ビッグクラブへ成長する道筋をつけてくれた背番号8を、最高の形で送り出す。(飯間 健)

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