【スピーチ全文】イニエスタ 別れの言葉は「また会いましょう。私たちは日本に戻ってきます」

2023年07月01日 22:44

サッカー

【スピーチ全文】イニエスタ 別れの言葉は「また会いましょう。私たちは日本に戻ってきます」
<神戸・札幌>イレブンに胴上げされる神戸・イニエスタ (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1リーグ第19節   神戸1―1札幌 ( 2023年7月1日    ノエスタ )】 今夏で神戸を退団する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(39)はラストマッチとなった札幌戦に今季初めて先発出場し、0―1の後半12分までプレー。得点には絡めなかったが、過去最多2万7630人が詰めかけたホームで懸命のプレーを見せた。試合後のセレモニーでは「私たちは日本に戻ってきますし、ここは自分たちにとってわが家のようなところです」とサポーターへの感謝を語り、再会を約束した。
 イニエスタのスピーチ全文は以下の通り。

 5年前に神戸、このヴィッセルに来ました。そのときには、この旅がどれだけ美しく感動的な物になるかは想像できなかった。

 大切な思い出として持ち帰っていくものは、自分たちがここに着いた1日目から皆さんが示してくれた愛情とリスペクト。その気持ちが自分たちに大きかった。私個人、家族を代表して感謝したい。

 自分の家を離れて、遠く離れたところでわが家にいるような感覚は普通感じることはないですが、ここで私たちは感じることが出来た。それも皆さんのおかげだと思っています。感謝しています。

 本当に皆さんは私たちの人生の一部分です。18年にここに来たとき、このクラブをより大きなクラブにする約束を果たしに来ました。それをいま果たすことが出来たと感じています。ピッチ内外で最大限を出すようにずっと務めてきた。このクラブ、チームに関して感じてきた誇りと同じくらいの誇りを皆さんが自分に感じてくれたことを願っています。

 最後の数カ月は自分にとっても、自分を取り巻く人にとってもとても苦しい時期でした。自分のキャリアを終えるにあたってピッチの上でプレーしながら引退したいという気持ちがあり、その気持ちに従って今、次の一歩を踏もうと思っています。

 自分はここに来たときよりも選手としても人としても、ずっと成長したという風に感じています。そのことに関してはチームメート、元チームメート、スタッフの皆さん、そしてここにいる素晴らしいファンの皆さん、Jリーグ日本のファンの全ての皆さん、全ての人々に感謝しなければいけないと思っています。皆さんのおかげで成長し続けることが出来ました。

 最後に、ファンの皆さんにはここまでやってきてもらったとおり、チームを支えてほしい。後半戦、皆さんの支えが必要になります。チームは素晴らしいシーズンを送っていますが、皆さんと一緒により力強く、自分も離れたところから、チームに力を送りたいと思っています。

 きょうはお別れを言う日が来ましたが、自分は“さよなら”という言葉は好きではありません。“また会いましょう”、そういうお別れの言葉と思っています。私たちは日本に戻ってきますし、ここは自分たちにとってわが家のようなところです。

 アリガトウゴザイマシタ、ミナサン。

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