J2・東京V　2点差追いつく意地のドロー！首位・町田と因縁の首位攻防戦

2023年07月10日 04:22

サッカー

J2・東京V　2点差追いつく意地のドロー！首位・町田と因縁の首位攻防戦 — ＜町田・東京V＞引き分けに終わった東京Vイレブン（撮影・西海健太郎） Photo By スポニチ

【明治安田生命J2第25節東京V2－2町田（ 2023年7月9日国立）】明治安田生命J2リーグは9日、各地で11試合が行われた。国立競技場を舞台とした首位攻防“東京クラシック”は、町田に2点を先行された東京Vが期限付きで鹿島から再加入したFW染野唯月（21）の2得点で追いつき、2―2で引き分けた。首位・町田と2位・東京Vの勝ち点差10は変わらず。山形に勝利した磐田が3位に浮上した。

　東京Vの意地とプライドは見せた。0ー2で迎えた後半。28分に鹿島から期限付きで復帰したばかりのFW染野が頭でまず1点。さらに38分、東洋大3年で特別指定選手として前節の長崎戦で初出場初ゴールを決めた新井がチャンスをつくり、染野が2点目。同点の立役者となった染野は「ゴールを意識していたのでホッとしている」と振り返った。

　シーズン真っただ中に、2位東京Vの攻撃の中心選手バスケス・バイロンが首位・町田へ移籍することが発表されたのは今月6日。“禁断の移籍”と騒がれ、試合前の選手紹介では東京Vのサポーターからバスケスと黒田監督に強烈なブーイングが浴びせられた。だが、完敗では後押しに応えられない。エースが抜けた穴は、こちらも“補強”が鮮やかにカバーしてみせた。

　「今、ヴェルディを支えなければ、とサッカー以外のところで起こっていることを共有して集まってくれた。今日はどうしても勝ちたかった」と城福監督。2位を守った古豪の意地は、J1復帰で示してみせる。