元INAC神戸監督・朴康造氏 なでしこ1位突破に見た攻撃の形の共有 先発以外も示した高い能力

2023年08月01日 04:45

サッカー

元INAC神戸監督・朴康造氏 なでしこ1位突破に見た攻撃の形の共有 先発以外も示した高い能力
今大会、チーム最多4得点の宮沢(AP) Photo By AP
 【女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会1次リーグC組   日本4-0スペイン ( 2023年7月31日    ウェリントン・リージョナル )】 【朴康造の目】スペインのサッカーに対する、なでしこジャパンの準備力が際立っていた。ボールを持たれても慌てず、決定機はつくらせない。前向きにボールを奪うと一気に最終ラインの背後を狙うなど、チームとして目指す攻撃の形が共有できていた。スタメンを入れ替えてもプランを遂行できる選手たちの能力が高く、完勝だった。
 一番、目を奪われたのは、宮沢選手のランニング。チームとしての3点目、植木選手を追い越した動きは素晴らしかった。昨季にINAC神戸の監督をしていて、対戦相手としてスピードを脅威に感じていて「速いな」と思う一人だった。でも、ボランチでもプレーしていたから「こんなに得点が取れる選手だったんだ」と驚いている。シャドーとして日本代表の戦い方にフィットしているし、シュート技術も高い。

 1位突破が決まり、決勝トーナメント1回戦はノルウェーに決まった。フィジカルを生かしてくるチームで、かつシンプルに技術も高い。1次リーグで対戦した相手とは異なるチームカラーでもあるから、怖さも感じる。ユース年代を含めて世界大会を数多く戦ってきた池田監督の下、気を引き締めて臨んでほしい。(元INAC神戸監督)

 ◇朴 康造(パク・カンジョ)1980年1月24日生まれ、兵庫県出身の43歳。在日韓国人3世で、98年に滝川二高から京都に加入。00年からKリーグ城南でプレーし、同年に韓国代表に選出される。03年に神戸へ移籍し12年に引退。22年4月にINAC神戸のアシスタントコーチに就任。同年7月から監督を務め、昨季限りで退任した。

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