なでしこ・宮沢 澤超え1次リーグ4発 「長所」快足2G1A 超精密カウンターでスペイン4-0撃破

2023年08月01日 04:45

サッカー

なでしこ・宮沢 澤超え1次リーグ4発 「長所」快足2G1A 超精密カウンターでスペイン4-0撃破
<日本・スペイン>自身2ゴール目となる3点目を決め、喜ぶ宮沢(右、AP) Photo By AP
 【女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会1次リーグC組   日本4-0スペイン ( 2023年7月31日    ウェリントン・リージョナル )】 FIFAランク11位の日本は、1次リーグC組の第3戦で同6位のスペインと全勝対決に臨み、過去1分け3敗で勝ちなしだった相手にボール保持率23%ながら、4―0で快勝した。同大会で初の3試合連続完封とし、首位通過が決定。MF宮沢ひなた(23=マイナビ仙台)が2得点を決めて、今大会通算4ゴールで得点ランク首位に浮上した。次戦は5日に決勝トーナメント1回戦でA組2位のノルウェーと対戦する。
 宮沢が“レジェンド超え”を達成した。1次リーグ初戦ザンビア戦では先発して2得点。この日も2シャドーの一角でピッチに立ち、前半だけで2ゴールを決めた。1次リーグ3試合で4得点は澤穂希(03年米国大会、11年ドイツ大会)と大谷未央(03年)の3得点を抜いて最多。さらに今大会でも得点ランクでトップに浮上した。

 前半12分、一気にゴールを陥れた。左サイドでボールを持ったMF遠藤からのアーリークロスに反応。相手最終ラインの裏に入れられたボールに自慢の快足を飛ばし、最後は左足で先制点を決めた。

 「(遠藤)純があのタイミングでクロスを上げてくるのは予想していた。(植木)理子が一つ前で動き出してくれたのでうまくファーが空いた。ゴール前は少し緊張したが、冷静に流し込めた」

 同29分には植木の追加点をアシスト。さらに同40分には鋭いカウンターから、今度は右足でゴールネットを揺らした。ボールを保持する相手をスピードで粉砕。「耐えて耐えて(ボールを)取ったタイミングでのカウンターが狙いだと思っていた。自分の長所を出して勝利に貢献できて良かった」。まさに宮沢の“独壇場”だった。

 なでしこジャパンはこれまでスペインと4戦して1分け3敗。22年11月の欧州遠征でも0―1で敗れていたが、18年U―20女子W杯の優勝メンバーに苦手意識はなかった。池田監督に率いられ、同大会の決勝では宮沢が先制点を奪うなどし、3―1と快勝。当時のメンバーのうち、宮沢や遠藤、長野ら7人がW杯代表入りし、その全員がこの日の先発のピッチに立った。

 日本の1次リーグ3戦全勝は準優勝した15年大会以来、2度目。次戦はノルウェーと激突する。FIFAランクは日本より1つ下の12位と強敵だが、勢いに乗った宮沢は止まらない。「しっかりと良い準備をして、次の試合も絶対に勝ちたい」。女王の座へ、一直線に駆け上がるつもりだ。

 ◇宮沢 ひなた(みやざわ・ひなた)1999年(平11)11月28日生まれ、神奈川県出身の23歳。各年代別代表で主力として活躍し、16年U―17W杯準優勝、18年U―20W杯では優勝。18年に星槎国際湘南を卒業後、日テレ・ベレーザ(現日テレ東京V)に加入。21年からはマイナビ仙台でプレー。18年11月にA代表デビュー、通算26試合8得点。1メートル60、48キロ。利き足は右。

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