横浜 故・松田直樹さんの命日を機に「#命つなぐアクション講習会」開催 田中隼磨氏「つなげていく」

2023年08月05日 14:47

サッカー

横浜 故・松田直樹さんの命日を機に「#命つなぐアクション講習会」開催 田中隼磨氏「つなげていく」
「#命つなぐアクション講習会」で心肺蘇生とAEDの使用法を学ぶ横浜OBの田中隼磨氏(中央) Photo By スポニチ
 横浜F・マリノスは5日、日産スタジアム内にある横浜市スポーツ医科学センターで「#命つなぐアクション講習会」と題したAEDの使用方法や心肺蘇生法などの救急救命に関する講習会を開催した。
 2011年8月4日に急性心筋梗塞で急逝したクラブOBの故・松田直樹さん(享年34)のような悲劇を起こさないため、日産スタジアムでの全ホームゲームで救護サポートを行う日本体育大学保健医療学部救急医療学科の鈴木健介准教授が協力し、横浜F・マリノスの波戸康広アンバサダーとクラブOBの田中隼磨氏(現松本山雅FCエグゼクティブアドバイザー)ら計52人の受講者が心肺蘇生法やAEDの使用方法などを学んだ。

 松田さんと同級生の波戸アンバサダーは「話を聞いてイメージと実際にやるのでは違った。(そういう状況になれば)絶対に慌てると思うけど、体験しておけばその場でスムーズに行動できるんじゃないかと思った。AEDも種類によって使い方や付属品が違ったりする。少しずつAEDの重要性も社会の中で認知されてきているので、一人でも多くの命を助けられれば、命をつないでいくということになっていく。マツは残念ながら亡くなってしまったけど、マツはその後に助かる命の認知活動をしている」と振り返った。

 「何年経っても思い出は鮮明に残っている」という田中氏は「こういうことを続けることが大切。こういうことを拡散してたくさんの人に経験していろんなことを学んでもらって、この先につなげていくことが大切だと改めて感じた。先輩の背中を見て学んだこと、教えてくれたことをピッチ内外で伝えていきたい」と話した。

 横浜F・マリノスでは、6月10日に新横浜公園内のしんよこフットボールパークで開催されたサッカーの試合の最中に参加者の男性が意識消失・心肺停止状態となり、他の参加者や担当コーチらがAEDを使用しての救助を行い、この日の講習会にも参加した戸塚朗仁F・マリノススポーツクラブコーチとクラブOBの藤本淳吾F・マリノススポーツクラブコーチらが港北消防署長から表彰を受けた。年に1度講習会に参加している戸塚コーチは「講習を受けているのと、受けていないのでは全然違うと感じた。こういう活動が少しでも広まってほしい」と話した。

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