【Jトピ~データで読み解く】逆転Vへ導く鹿島DF植田の堅実守備 今季フル出場でファウルわずか3回
2023年09月20日 06:00
サッカー
植田の特長は、その堅実性にある。今季ファウル数はわずか3。ペナルティーエリア内はもちろん、ディフェンシブサード(ピッチを3分割した守備側エリア)でのファウルが一度もない。
タックルは36回で、センターバックとしては少ない部類に入る。イーブンな状況では無理をしない一方で、1メートル86の長身を生かせる空中戦では131戦99勝、勝率76%と高い。今季のシュート13本は全てヘディングで2得点。確実性の高いプレーで、チームに安心感を与えている。
鹿島は16日のホームC大阪戦で早い時間に先制しながらも、前半25分に退場者が出て数的不利に陥った。植田はこの節の全選手で最多タイのクリア10回。相手に長い時間保持されるのは覚悟の上で、タックルは0回と無理に奪いにいかず、倍以上のシュート13本を打たれてもはね返し続けた。試合終了間際のラストプレーでも、FWセアラのヘディングシュートを頭でクリア。逃げ切りに貢献した。
逆転Vに望みをつなぐ鹿島は次節24日に横浜戦、10月21日に神戸戦と上位2チームとの直接対決が控える。FWロペス、FW大迫というリーグ屈指の両ストライカーの前に、植田が立ちはだかる。
(データ提供・データスタジアム)