ルヴァン杯決勝点となる先制ゴールを奪ったMF前は、誰よりも長谷部監督を知る男

2023年11月04日 15:20

サッカー

ルヴァン杯決勝点となる先制ゴールを奪ったMF前は、誰よりも長谷部監督を知る男
<ルヴァン杯決勝 福岡・浦和>前半、ゴールを決め喜ぶ福岡・前(中)(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【ルヴァン杯決勝   福岡2-1浦和 ( 2023年11月4日    国立競技場 )】 決勝点となる先制ゴールでクラブ初のタイトルを獲得した福岡のMF前寛之(28)は長谷部監督がJ2の水戸を率いていた18年から選手と監督として、指揮官を誰よりも知っている。「シゲさんは人柄で言うと、誰に対してもフェア。上から指導しないというところと、チームの調子がいいとき、悪いときでも変わらないスタンスをしている。非常にすごいところだと感じています」と話した。
 前は指揮官に誘われて福岡に移籍し、初年度から22年まで主将としてチームのJ1昇格やJ1定着に貢献してきた。本職は長谷部監督の現役時代と同じボランチだ。「ゲームをつくっていくこともできるポジション。全体の方向を、タクト振るのもボランチ。そこは僕自身もより考えさせられますし、考えていかないといけない」と影響を受けてきた。

 タイトル獲得が目の前にあっる状況について「水戸時代からの関係を振り返ると、こういったことは縁遠かった。目の前に来てこういうチャンスがあることは、個人としてうれしい。(長谷部監督に)恩というのもありますし、監督によって成長させてくれた部分は必ずある。少しでも還せるようにやっていきたい」と意気込んでいた。

 普段は温厚な指揮官だが、どうしてもチームの状況が良くない場合は“締める言葉“で背中を押してくれる。9月のJ1のアウエー柏戦のハーフタイムや、天皇杯準決勝の川崎F戦では選手にハッパをかけた。前は「いつものやわらかいスタンスではないものを、出していたので。そういう瞬間があると、選手も締まる。(監督が選手に発する)言葉は強くなりますけど、怒る印象ではない。自分たちがやれてない部分だったり、準備をしてきたところで指摘をくれる」と感謝していた。

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