引退発表の磐田FW大津祐樹「100%のプレーができない」 こだわった「リスペクト」

2023年12月25日 20:18

サッカー

引退発表の磐田FW大津祐樹「100%のプレーができない」 こだわった「リスペクト」
今季J2で11試合、ルヴァン杯3試合に出場した大津(左) Photo By スポニチ
 来季J1に昇格する磐田は25日、元日本代表FW大津祐樹(33)が今季限りで現役引退することを発表した。4月に右大腿直筋腱を断裂し5月に手術。今季はJ2で11試合、ルヴァン杯3試合に出場し無得点だった。
 16年のプロ生活に別れを告げる。ホームのヤマハスタジアムで会見に臨んだ大津は「契約はまだ残っているが引退を決めました。(手術後)プレーできる状態には戻ったが100%のプレーができなくなった。60、70%ならできるが、それは(他の)選手や監督、クラブへのリスペクトがないな、というのが大きい」と決断に至った理由を明かした。「自分にとってはクラブのために、ということが判断の軸」と強調。今季終盤にはクラブ側にスパイクを脱ぐ意向を伝えていたという。

 この日の会場には古巣の柏、横浜から花束が届いた。磐田を含めた国内3クラブに加えドイツ、オランダでもプレー。「ジュビロでのJ1昇格や(19年の)マリノスでの優勝は凄く印象に残っている」と振り返った。日本代表として出場した12年ロンドン五輪では3得点で4強入りに貢献。「メッシやクリロナにはなれなかったが、素晴らしい経験をさせてもらった。育ててくれた全てのクラブに感謝している」と爽やかな笑顔を見せた。

 今後は5年前から自身が経営する、大学サッカーを中心とした選手支援関連の会社で「スポーツに恩返しをしていきたい」。国内外で培った豊富な経験を、次のステージにも生かすことを誓った。

 ◇大津 祐樹(おおつ・ゆうき)1990年(平2)3月24日、茨城県水戸市出身の33歳。鹿島ジュニアユース、成立学園高を経て08年に柏入り。11年7月にドイツのボルシアMGに移籍し、12年8月にオランダのVVVフェンロ加入。15年の柏復帰、18年の横浜移籍を経て21年から磐田に在籍。J1通算192試合13点、J2通算60試合7点、ドイツ通算3試合0点、オランダ通算50試合6点、国際Aマッチ通算2試合0点。1メートル80、73キロ。利き足は右。血液型A。妻はテレビ朝日の久冨慶子アナ。

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