【アジア杯】中村敬斗が決勝弾 デビューから6戦6発は54年ぶり 左45度の“KEITOゾーン”さく裂

2024年01月15日 04:43

サッカー

【アジア杯】中村敬斗が決勝弾 デビューから6戦6発は54年ぶり 左45度の“KEITOゾーン”さく裂
<日本・ベトナム>前半終了間際、ゴールを決める中村(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【アジア杯1次リーグD組   日本4―2ベトナム ( 2024年1月14日    カタール・ドーハ )】 左45度の“KEITOゾーン”でさく裂した。同点に追いついて迎えた前半アディショナルタイム。中村はエリア左角でパスを受けると、DFをかわして右足を一閃(いっせん)。鋭い弧を描いたシュートはゴールネットの右上に突き刺さった。
 「体に染みついている。シュートレンジを広く持てるのは、自分の武器でもある」

 1970年の上田忠彦以来54年ぶりとなるA代表デビューから国際Aマッチ出場6試合6得点。G大阪やLASK(オーストリア)時代に何度も決めてきた角度からの逆転V弾に、端正なマスクがひときわ輝いた。

 LASK時代はドリブル技術で得点を量産した。だが今季から所属するSランスでは「ボールをこねるとガッツリいかれる」と分かった。突き詰めたのは「ボールに詰める、クロスに入る意識」。ゴール前でエネルギーを出すため、得意のドリブルも仕掛けポイントを変更。高いレベルに身を置くことで、得点嗅覚を磨き上げた。

 能登半島地震のあった石川県の地元ラジオ局によると、中村はすぐさま支援物資を届けたという。自身は千葉県出身だが、専属シェフが石川県出身。現在も被災している人たちの励みになろうと、交代する後半17分まで躍動した。

 MF三笘とは違った特長で着実に序列を上げてきた。「まずは結果が大事。次も勝つ」。高い決定力で、イラク戦も勝利へ導く。

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