【アジア杯】森保J 次戦の相手はインドネシア代表 強化進む2つの理由を同国でプレーする丸岡が解説

2024年01月20日 04:38

サッカー

【アジア杯】森保J 次戦の相手はインドネシア代表 強化進む2つの理由を同国でプレーする丸岡が解説
インドネシア1部ヌサンタラでプレーする丸岡満(本人提供) Photo By 提供写真
 アジア杯で3大会ぶり5度目の優勝を目指す日本代表は、24日の1次リーグ最終戦でインドネシア代表と対戦する。韓国人の申台龍(シン・テヨン)監督(53)が率いる相手はどんなチームなのか。ドイツの名門ドルトムントでプレーした経験を持ち、現在はインドネシア1部ヌサンタラで活躍するMF丸岡満(28)がスポニチ本紙のインタビューに応じ、現代表や日本戦の展望などについて語ってくれた。
 インドネシアに活躍の場を求めて約1年半。丸岡も現地のサッカー熱の高さを肌で感じている。A代表の試合はもちろん、U―18世代の試合もスタンドはかなり埋まるようで「注目は凄くあると思います」と強調する。

 人気アップに乗じてレベルも年々、上がっているようだ。東南アジアの勢力図はこれまでタイがトップで、マレーシア、ベトナムが追随する形だったというが「今はインドネシアもそこに食い込めている」と分析する。

 強化が進んだ背景について丸岡は、主に2つの理由を挙げる。1つ目は、多くの外国人指導者の招聘(しょうへい)。丸岡が所属するヌサンタラも昨季はブラジル人、今季はポルトガル人が指揮。他チームも同様で、そのことで「試合もより戦術的になってきた。一番の違いは、やっぱり練習内容が劇的に良くなった」と指摘する。

 2つ目は、外国人枠の拡大。1部リーグは昨季まで「アジア枠1」のみだったが、今季から「5プラスASEAN(東南アジア諸国連合)1」に変更。結果、各チーム最大6人の外国人選手がプレー可能となり、試合内容も「前半からオープンな展開になる東南アジアのサッカー」から「国際基準の流れを読んだ試合運びをできるチームが増えた」と効果を口にした。

 インドネシア代表は今回が4大会ぶり5度目のアジア杯出場。チームを率いるのは韓国人の申台龍監督=写真、ロイター=だ。19年12月に就任以来、チームを徐々に強化。丸岡の元同僚によると、練習内容はかなりハードで「2部練習は当たり前で、筋トレもフィジカルトレーニングもみっちりやる」ようで、展開するサッカーは「しっかり守ってカウンター」という。

 日本戦で鍵となる選手について丸岡は、主将のDFアスナウイ(24=無所属)、昨季まで東京VでプレーしていたDFアルハン(22=水原)の海外組2人を挙げた。

 「この2人が海外移籍の道を開いてきた。今後はそういった選手が増えてくれれば、代表ももっと強くなる」と期待を口にし、最後に日本戦を「日本が間違いなくボールを握ると思います。でも、東南アジア特有のフィジカル、ボール際の部分は日本にも負けない感覚はある。しっかり守ってカウンターだったり、セットプレーで隙を突ければ十分にチャンスはあると思います」と占った。

 ◇丸岡 満(まるおか・みつる)1996年(平8)1月6日生まれ、徳島市出身の28歳。中学卒業後にC大阪U―18入りし、13年欧州遠征での活躍が認められてトップ昇格が内定した直後の14年1月にドイツ1部ドルトムントに期限付き移籍。同9月にトップデビューした。16年にC大阪に復帰し、その後はJ2長崎、J2山口への期限付き移籍を経て21年7月にタイ1部BGパトゥムに加入。22年から韓国の2部金浦でプレーし、同年7月にインドネシア1部ヌサンタラに移籍。1メートル73、64キロ。利き足は右。 

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