【アジア杯】森保監督 伊東離脱に心境吐露「純也とは最後まで優勝目指し戦いたかった」報道に異例の要望も

2024年02月02日 18:35

サッカー

【アジア杯】森保監督 伊東離脱に心境吐露「純也とは最後まで優勝目指し戦いたかった」報道に異例の要望も
<サッカー日本代表会見>会見に臨む森保監督(左)と守田(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 サッカーのアジア杯準々決勝(3日)でイラン代表と対戦する日本代表の森保一監督(55)が2日、カタール・ドーハ市内で前日会見に出席。この日、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(66)が都内のJFAハウスで会見しFW伊東純也(30=Sランス)の離脱を発表したことについて言及した。
 森保監督は冒頭でイラン戦に向けて「中2日ということで、リカバリーと準備という点において、選手たちが落ち着いてしっかりとやってくれた。チャレンジする準備はできている」と語った。

 そして伊東の離脱について聞かれた森保監督は「できれば伊東選手、純也とはこの大会最後まで戦い、みんなで優勝を目指して戦いたい気持ちは持っていました。その中で協議した中で本人の意思もあり、離脱という判断をJFAがしたところ、同意して、明日の試合には彼は我々とともに戦わず離脱ということになりました」と厳しい表情で説明。

 続けて「チームへの影響ですけれど、これまでの勝利、戦いに貢献してくれたので残念な思いはありますが、本人の心身の健康を大切に考えたい。誰かがいなくなったからチームが機能しないというチームづくりはしていない。残った素晴らしい選手がいる。イラン戦に臨める選手たちが思い切って戦えることについては全く心配はしておりません」と力強く語った。

 伊東が離脱する中で、明日の布陣、選手起用についてどう考えているかと問われた指揮官は「中2日ということで体力的に非常に厳しい戦いになるということはありますが、大会で決められたレギュレーションの中でプロとして、ルールの中でベストな準備することが大切と思う。選手が前向きに、この2日間に、できるだけ準備して、今持ってるベストをぶつけるという部分では、レギュレーションの中で戦うと考えている。イランも中2日で戦う。同じ条件の中で戦う中で、アジアのトップクラスの戦いの中でもう少しリカバーの時間があって、よりタフな戦いができれば最高だと思いますが…。両者、明日、持てる力を出し合って。タフな試合になると思う。これまで通り、つないで、チームで勝利を目指して戦う」と自身の考えを示した。メンバーについては「明日のメンバー発表で確認していただければ」と笑顔を浮かべた。

 しかし、再び表情を正した森保監督は「伊東選手に関してはメディアの皆さんにもお願いですが、疑惑ということで彼を過剰に追い込むことは控えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします」と異例の要望を口にした。

 田嶋会長は、前日会見の約2時間前に都内で行われた会見で「昨日の日本時間の夕方に伊東選手の離脱についてご案内した。カタールで戦っているチームから連絡があり、選手からの熱い思いの中で、継続して戦いたいという気持ちがあったとは聞いていますが、我々としてはしっかりした情報を集めて議論していきたいということで、昨晩は一時的に離脱について延期したが、本日改めて検討することとした。本日、専門家弁護士の方、さまざまな方に入っていただきMTGを行い、現在の状況を考えると、チームを取り巻く環境が騒がしいことが続くことも想定される。サッカーに集中できる環境をJFAとしてしっかりつくる必要があるということで、伊東選手のコンディションを含めて考えた上でJFAとして総合的に判断した。今回、離脱のご案内をした後、再検討するなど皆さんには二転三転したことをお詫び申し上げたい。しっかりとチームが戦える環境をつくるということで総合的に判断した」と一連の経緯を説明するとともに、伊東の離脱決定を発表した。

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