広島 移籍したばかりDF新井直人が出場3分で同点弾 G大阪とドロー

2024年03月30日 18:37

サッカー

 【明治安田生命J1リーグ   広島1ー1G大阪 ( 2024年3月30日    エディオンピースウイング広島 )】 広島の猛攻がことごとくゴールポストに阻まれた。前半42分はMF松本泰志のミドルシュートを相手GKが阻んだが、このこぼれ球をMF川村拓夢がゴールライン間際で拾って中央に折り返す。走り込んだFW加藤陸次樹のシュートは左ポストに当たると、右ポストにも当たってGKに収まる運のなさ…。後半も攻勢を強めたが、31分にG大阪のカウンターを食らって失点してしまった。
 満員の新スタジアムは意気消沈のため息にあふれたが、その直前に交代出場していた男は冷静だった。失点直前の30分にピッチに立ったDF新井直人は22日に新潟から移籍加入したばかり。「僕が入った直後に失点してしまって…。何をすべきか自分の中で考えていた」という。

 2分後の33分、ペナルティーエリアの外だったが、新井は中盤の競り合いでこぼれてきたボールを左足で思い切り蹴った。これがゴール右隅に突き刺さる同点弾になる。

 「迷いなく振り抜きました。広島でのデビュー戦で思い切ってやる必要がありましたから」。出場3分での名刺代わりのゴールで広島サポーターに歓喜の瞬間を届けた。

 開幕直後の移籍は批判されることもあった。「言葉にするのは正直難しいが、自分がどうなりたいかっていうのをこの1週間、自己暗示して向上心を持ってやってきた。奥さんのサポートもあって今があるので、感謝したい」と新井は淡々と話した。

 ミヒャエル・スキッベ監督は「失点してから早い時間にナオトの素晴らしいゴールが決まった。ただ、試合結果はとても残念に思っている。勝利に値するゲームをしていたから。負けなかった」と新井の活躍を褒めながらも「勝ち点1」には満足していなかった。

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