湘南のU―23日本代表・田中聡が抱負　「五輪が懸かる大事な試合、楽しみです」

2024年04月05日 17:49

サッカー

湘南のU―23日本代表・田中聡が抱負　「五輪が懸かる大事な試合、楽しみです」 — 湘南・田中聡 Photo By スポニチ

　U―23アジアカップ（カタール）に出場するU―23日本代表に選出された湘南のMF田中聡（22）が5日、取材に対応し、「この前より緊張感が増えるし、五輪が懸かる大事な試合、楽しみです」と抱負を語った。

　3月25日のウクライナ戦（北九州）で途中出場して後半31分に貴重な追加点を決めたことが評価されての選出。田中も「あの試合がなければ評価されていないと思うんで、出場時間20分ですが、ラッキーかなと」と、人生の分岐点になるかも知れないゴールを振り返る。それでも、「あれだけで大岩監督が評価してくれたのはうれしいが、スタメンで出てないし、練習でもアピールできたかというとそうでもない。あの試合で選んでいただいたので驚きというか、持ってるなと思った」と、自分の立場を冷静に分析した。

　既に中東対策にも取り組んでいる。「代表スタッフから聞いて暑熱対策をしているので問題ない。家で1時間近く風呂に入ったりしている。暑さに慣れるのと、芯から暖めることで急に暑い地域に行っても順応しやすいと話があった。原理はわからないがやっている。風呂は40度ぐらいで40～50分入っている」

　し烈な競争はここからが本番だ。「序列も変わっていないし、途中出場とか、最初2試合勝って、ターンオーバーでスタメンで出られる可能性がなくはないので、そういうときにアピールしてスタメン定着に食い込めるようなアピールをしていきたいと思う」と、巻き返しを誓う。湘南で定位置となっているボランチの他にもウクライナ戦で勤めた攻撃的MF、さらにCBもできて複数のポジションができるのは強みだ。

　約1カ月間、湘南から離れるが、「ベルマーレで試合に出たい気持ちもあるが、選ばれたからには日本を代表していくので、とくに葛藤とか心配はない。まだ1勝しかしていないし、おれがいるから勝った試合もない。特に変わらないと自分では思っている」と、目の前の試合に目を向けていく考えだ。