日本サッカー史の奇跡 約80年間所在不明だった「大日本蹴球協会杯」発見を発表 日本協会へ返還

2024年05月22日 16:35

サッカー

日本サッカー史の奇跡 約80年間所在不明だった「大日本蹴球協会杯」発見を発表 日本協会へ返還
大日本蹴球協会杯を手に写真に納まる三田ソッカー倶楽部会長の縣恵一氏(左)とJFAの宮本会長(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 日本サッカー協会(JFA)は22日、1935年から1940年まで全日本蹴球選手権大会(現天皇杯)優勝チームに授与され、同年以降は所在不明となっていた「大日本蹴球協会杯」が昨年、慶応義塾体育会ソッカー部の合宿所で発見されたと発表した。この日、都内で返還式が行われ、JFAに返還された。
 JFAによると、同杯は、全日本選手権大会優勝チームに授与されていた「FAシルバーカップ」が1935年から明治神宮体育大会の覇者に渡されることになったため、新たにつくられたもの。当時、毎年優勝チームに授与され、1940年5月の第20回大会で優勝した慶応BRB(慶大卒業生と学生の混成チーム)が受け取ったのを最後に所在が不明だったという。

 本来なら次回大会でカップを返還するところ、1941年から1945年までの間、戦争の激化により同大会が中止を余儀なくされたため、返還機会を逸し、慶大が使用する神奈川県内の合宿所で保管されていた可能性が高いと説明。現在は慶大の卒業生のみで構成される慶応BRBの藤岡康代表が昨年、歴代トロフィーを整理していたところ、発見したという。サイズは縦21センチ、横25センチで重さ2・48キロと公表された。

 今回の発見を受け、JFAと慶応義塾体育会ソッカー部で協議の結果、歴史的財産であることから返還することになった。約80年の時を経て奇跡的に見つかった貴重な資料。返還式に出席したJFAの宮本恒靖会長は「歴史的にも意味がある。いろいろなところから(展示の)リクエストがあると思うので、フレキシブルに応えたい」と話した。

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