新型コロナ5類移行から1カ月半 薬局に訪れた変化とは…

2023年06月26日 13:30

社会

 新型コロナウイルスが5類感染症に移行してから1カ月半が経過した。東京都港区の「六本木漢方薬局」では5類移行後、特定の薬の販売数が伸びているという。
 同薬局は処方箋なしで病院と同じ薬が手に入る零売(れいばい)薬局で、午後7時から翌午前5時までの夜間営業。薬剤師の宮田英里さん(64)は取材に「夜の街を見ていると、人の流れが非常に増えました。それによって、よくも悪くも、お酒関連のさまざまな症状を訴えてくるお客さまが増えたのは確かですね」と明かす。

 特に増加しているのは、二日酔いを予防するための薬を求める人々だ。薬剤師が対面でカウンセリングを行った後、販売する仕組みとなっており「お酒を飲み終わった後に“このイヤな症状を取りたい”という相談を受けることが多くなりました。六本木という土地柄、キャバクラやボーイといったナイトワーカーの来店も目立ちます」と説明した。

 このような相談が寄せられた場合、薬剤師は肝臓の細胞を保護し解毒作用のある「タチオン」を多く販売している。同様の相談で漢方薬を提供するケースもあり「五苓散(ごれいさん)」や「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」などは特に二日酔いに効果があるとされているという。

 夏の本格化に伴い、ビアガーデンやキャンプなどで酒席も増えていくだろう。宮田さんは、二日酔いによって貴重な時間を台無しにしないために「人間で1番大事なのは免疫です。この免疫を常に高めておくことを意識してほしい」とアドバイスを送った。

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