ゲンキのたからばこ第8回 特別なお米は「オーガニック米」と「特別栽培米」

2023年11月24日 12:01

社会

ゲンキのたからばこ第8回 特別なお米は「オーガニック米」と「特別栽培米」
特別なお米の提供 Photo By スポニチ
 大阪府泉大津市教育委員会とスポーツニッポン新聞社の共同企画連載「ゲンキのたからばこ」が7月にスタートしました。泉大津市内の小学校では「保健」「食育」の授業の中で、生活習慣や食生活、性教育なども指導しています。それらの内容を、YouTube動画などを活用して、分かりやすく説明していきます。第8回は、特別なお米は「オーガニック米」と「特別栽培米」です。 【YouTube 第8回 特別なお米は「オーガニック米」と「特別栽培米」
  
 皆さんこんにちは。穴師小学校で保健の先生をしている橋田です。今回は泉大津市の給食で使っているお米についてです。

 詳しい内容は泉大津市教育委員会事務局教育部の高寺祐平係長に説明してもらいます。

 ▼高寺さん

 特別なお米の提供について説明します。186回。これは何の回数かわかりますか?
正解は小学校の1年間の給食の回数です。

 では136回。これは何の回数かわかりますか?

 これは、玄米ごはんや麦ごはんなどを含めた白いご飯を食べる回数になります。

 給食の大半で白いご飯を食べていることになります。ご飯をよく食べるからこそ体により良いものを使いたいという想いから取り組まれたのが、特別なお米、「オーガニック米」や「特別栽培米」として収穫したお米を提供しています。

 オーガニックや特別栽培って聞いたことがありますか?

 通常にお店で売られているようなお米と比べると、農薬などの使用が少ないものです。

 ではそれぞれどれくらい少なくなっているのでしょうか?

 オーガニックは農薬などを使わないで作られたお米のことです。
特別栽培米は、農薬などが通常の半分以下の量で作られたもので、両方体に優しいものになっています。

 しかし、そのようなお米は、作るのに手間がかかり、値段が高くなります。また、限られた農家さんしか作っていないので作られる量も少ないです。
そんな高いお米を使えているのは、みなさんが払っている給食費でお米を買っているのではなく、泉大津市がお米を購入しているからです。

 作っている量が少ないにも関わらず、給食でそのようなお米が使えるのは、泉大津市がお米を作っている農山村地域と連携しているからです。

 そのお米をさらに金芽米(きんめまい)という特別な方法で加工することで、よりおいしく、より健康的なお米として提供できています。

 みなさんがよく食べている白米は、茶色い玄米という状態から周りを削ることによって、白いお米になっています。通常であれば、その削る途中で、おいしい部分や栄養が多い部分も削られてしまいます。金芽米加工とは、うまみや栄養素がある層を残して精米されます。精米後のお米に残る胚芽の一部が金色に見えることから、そう呼ばれています。金芽米は続けて食べることで、健康的になるという研究結果もあるくらいで、体調がよくなるなどの効果があるそうです。そんなお米が一年間を通して給食で出ています! 

 ▼橋田先生

 泉大津市は良いお米をたくさん使っているのですね。高寺さんに質問です。こんな良いお米を使っても大丈夫なのですか?

 ▼高寺さん

 お米は泉大津市が購入しています。みなさんからいただいている給食費からお米の購入はしていません。そのお金を他のおかずに回すことにより、食材が高くなってきている中でも、おいしい給食を提供することができています。

 ▼橋田先生

 給食費を上げないためにいろいろな工夫をされ、いいお米も提供される。泉大津市の給食は良いことばかりですね。
でも、泉大津市全体ですよね。小学校も中学校もたくさんありますよね?給食で使えるお米の量を確保できるのですか?

 ▼高寺さん

 お米の量の確保については、「泉大津市のためにお米を準備します」と言ってくれる全国の自治体と泉大津市が連携しているので、実際に給食で使う多くの量も確保できています。

 ▼橋田先生

 では、泉大津市の力だけではないのですね。他の市町村に手伝ってもらうという素晴らしい取り組みですね。

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