衆院補選 乙武洋匡氏は落選確実 ひろゆき氏&小池都知事応援も…参院選落選の雪辱ならず

2024年04月28日 20:00

社会

衆院補選 乙武洋匡氏は落選確実 ひろゆき氏&小池都知事応援も…参院選落選の雪辱ならず
敗戦の弁を悔しげに述べる乙武洋匡氏(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 議員辞職などに伴う衆院3補欠選挙が28日、投開票され、東京15区(江東区)から立候補した無所属新人の乙武洋匡氏(48)は落選確実となった。
 乙武氏はスーツ姿で事務所入り。情勢を見届けると、支持者や関係者からは深いため息まじりの声が上がった。

 小池百合子都知事の支援を受けて出馬した乙武氏。実業家のひろゆき(西村博之)氏も応援に駆けつけるなど、高い知名度を生かして選挙戦を繰り広げた。選挙戦最終日の27日には「私に思いを託してくれているたくさんの方のために仕事がしたい。皆さん、勝たせてください」と、最後のお願い。小池都知事もマイクを持ち、「皆さんの一票を乙武洋匡へと託してください。もうあと一歩でございます」と、巻き返しを図っていたが、届かなかった。

 選挙では“場外戦”も起きた。21日には、乙武氏の街頭演説に駆けつけた荻野稔大田区議が、つばさの党・根本良輔氏に転倒させられる妨害行為を受けたと動画付きで公開。「これが選挙の姿か?これが」と憤りをづつっていた。これに対し、根本氏側もSNSで反論していた。乙武氏陣営によると、スタッフ2人が引き倒されるなどして負傷。これを受けて乙武氏は、SNSで「追加公約として『選挙の自由妨害罪』に関する『公職選挙法の改正』を掲げます」と宣言していた。

 乙武氏は22年の参院選にも立候補したが、落選。2年前の雪辱はならなかった。

 自民党の派閥の政治資金問題が発覚して以来、初めての国政選挙。東京15区は選挙違反事件で懲役2年(執行猶予5年)の有罪判決を受け、自民党を離党した柿沢未途前議員の辞職に伴って行われた。9候補が立候補したが、自民党は候補者の擁立を見送った。

 9人は届け出順に、諸派新人の弁護士福永活也氏(43)、無所属新人の作家乙武洋匡氏(48)=国民推薦、参政党新人の看護師吉川里奈氏(36)、無所属元職の秋元司氏(52)、日本維新の会新人の元会社員金沢結衣氏(33)=教育推薦、諸派新人の会社経営根本良輔氏(29)、立憲民主党新人の元江東区議酒井菜摘氏(37)、諸派新人の大学客員教授飯山陽氏(48)、無所属新人の前参院議員須藤元気氏(46)。

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