警視庁が「つばさの党」を家宅捜索、衆院東京15区補選妨害容疑 事務所や代表の自宅など
2024年05月13日 11:55
社会
午後1時半ごろに段ボールを抱えた捜査員が建物の中から出てきて、押収したものを車両に積み込んだ。段ボールの中には拡声器が入れられていたほか、赤色ののぼりとみられるものも押収された。
捜査関係者によると、他に家宅捜索に入ったのは黒川敦彦代表(45)の埼玉県朝霞市の自宅と、同団体から出馬して落選した根本良輔元候補(29)の東京都練馬区の自宅。
黒川代表や根本元候補ら3人は衆院東京15区補選の期間中に他陣営の街頭演説に重ねるように大音量で主張を訴えたほか、街宣車を車で追いかけて交通を妨げるなどして、選挙活動を妨害した疑いが持たれている。
警視庁は、近くで大音量の演説をするなどした行為が選挙の自由妨害を禁じた公選法に抵触するとして、4月18日に根本氏や黒川代表ら3人に警告を出していた。根本氏は4月23日の取材に「妨害する意図はない」と話し、黒川氏は警告を受けた後、動画配信サイトで「俺らの演説を聞いている人もいる」などと主張していた。黒川氏は都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に立候補すると表明している。