旧五菱会系のヤミ金元メンバーを逮捕「金貸しが忘れられず再開した」約1・5万人から利息で約6億円

2024年05月23日 05:30

社会

 違法な高金利で金を貸し付けるヤミ金融を営んだとして、警視庁生活経済課は22日までに出資法違反(超高金利)などの疑いで東京都大田区大森北の無職針谷恭輔容疑者(44)ら男女4人を逮捕した。
 針谷容疑者は、社会問題化し00年代に摘発された指定暴力団山口組系旧五菱会系のヤミ金グループの元メンバー。「旧五菱会で味わった金貸しが忘れられず再開した」「羽振りの良い生活に戻りたかった」と供述。同課は、18年以降、全国の延べ約1万5000人に約5億円を貸し付け、利息として約6億円を得たとみて捜査している。

 逮捕容疑は昨年10月~今年2月ごろ、無登録で男女9人に計約180万円を貸し付け、法定金利の3・4~17・9倍の利息計67万9000円を得た疑い。

 旧五菱会の事件では「センター」と呼ばれる組織が多重債務者名簿などを各ヤミ金業者に提供。針谷容疑者は名簿などを「センター」や「道具屋」と呼ばれる組織から提供されていた。同課は、旧五菱会当時のスキームが現存し、残党たちが活動している可能性があるとみて調べている。

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