鳩山由紀夫氏、中国大使の「火の中」発言に同意報道 長男・紀一郎氏が真意を説明「父と対話をしました」
2024年05月23日 09:21
社会
![鳩山由紀夫氏、中国大使の「火の中」発言に同意報道 長男・紀一郎氏が真意を説明「父と対話をしました」](/entertainment/news/2024/05/23/jpeg/20240523s00041000181000p_view.webp)
この発言について、紀一郎氏は「こちらにつきまして、父・鳩山由紀夫と対話をしました」と告白。「まず父の説明によれば、父が“基本的に同意する”と述べたのは、中国大使の“日本政府は日中共同声明の通り、いわゆる『一つの中国』を理解・尊重すべきだ”という発言に対するものだったとのことです」と明かし「その上で、父は、一部の日本の政治家による訪台が、中国政府にとって挑発行為になってしまうリスクを懸念していると述べていました」と、由紀夫氏の真意を説明した。
その上で、「私からは以下の考えを伝えました」と、自身が父に伝えた5つの内容を紹介。
「1・一部の日本の政治家による訪台は、中国政府の目線では一定の挑発行為なのかもしれないが、訪台した政治家や大多数の日本国民の目線ではあくまで外交の一部にすぎず、実際に武力行使を伴うようなものではまったくない」
「2・それにもかかわらず、中国大使が“日本国民が火の中に連れ込まれる”などという武力行使をほのめかすような脅迫的文言を使っていることが、多くの日本国民が中国政府を“異常”だと思わざるを得ない理由であり、中国大使のそのような発言に対して明確な反対をしなかったことが批判を受けてしまうのはやむを得ないと考えられる」
「3・また私は、訪台した政治家も必ずしも“台湾独立”を推進しているわけではなく、『一つの中国』という大前提の下で“現状維持”が望ましいと考えているはずだと考えている」
「4・私は台湾については“現状維持”が望ましいと考えている。中国が『一つの中国』を主張するのは理解できるものの、一方で、台湾は既に独自の統治機構を成立させてから長い時間が経っているし、私自身は(民主主義が完璧ではないのは明らかであるとしても)中国のような民主的選挙のない専制主義は明らかに望ましくないため、台湾が中国によって無理矢理に統合されることは望ましくないと考えている」
「5・中国大使に対しては、“一部の日本の政治家が中国に挑発とも取れる言動をしていることは望ましくないが、彼らも台湾の独立を推進しているわけではないことはご理解いただきたい。アメリカや日本が台湾問題で中国に武力行使をすることは絶対にないので、中国も武力行使は絶対にしないでほしい”と明確に伝えるべきだった」と紹介した。
その上で、「今後も父との対話は継続していくと思いますが、必要に応じて、皆さまにもご共有させていただきたいと存じます」と明かした。