米司法省 チケット販売大手を独占禁止法違反で提訴 来日公演に影響も

2024年05月25日 04:40

社会

 米司法省は23日、チケット販売大手チケットマスターと親会社のライブ・ネーション・エンターテインメントを反トラスト法(独占禁止法)違反でニューヨークの連邦地裁に提訴したと発表した。チケットマスターがコンサート運営会社と経営統合したことで「米国の音楽好きは高いチケット代を払わなければならなくなった」と指摘した。
 司法省によると、業界内での優越的な立場を利用し、コンサート会場と長期的な独占契約を結ぶなどして競争を阻害した疑いがある。チケットマスターは人気歌手テイラー・スウィフト(34)らのツアーのチケット販売も担当していた。

 ガーランド司法長官は「解体する時が来た」と述べた。ライブ・ネーション・エンターテインメントは、興行に関わる費用の高騰や歌手の人気などによりチケット価格が上昇していると説明。独占的な影響力を否定した。

 米CNNは今回の提訴がライブイベント業界の抜本的な改革につながる可能性があると指摘。イベンター関係者によると海外アーティストの来日公演のチケット代に影響が及んでくる可能性もあるという。現地報道を受け、ライブ・ネーション・エンターテインメントの株価は約5%下落した。

おすすめテーマ

2024年05月25日のニュース

特集

【楽天】オススメアイテム