発行開始!!新紙幣フィーバー 渋沢出身地・深谷市「A1」届かずも「A6」に歓喜 “プレミア”番号披露
2024年07月04日 04:45
社会
![発行開始!!新紙幣フィーバー 渋沢出身地・深谷市「A1」届かずも「A6」に歓喜 “プレミア”番号披露](/society/news/2024/07/04/jpeg/20240704s10042000058000p_view.webp)
2019年4月に新紙幣の肖像として、渋沢が選ばれてから5年。若い記番号を獲得するために日本銀行に要望書を提出するなどしたが「しつこすぎたのかな。力不足ですみません」と謝罪。それでもハンドサインで6を示し「熊手みたい!」と話すと、「日本中の1万円札集めちゃうからね。この盛り上がりを一過性にしない町づくりをしていきます」と決意を口にした。
A6の紙幣は、寄付金200万円で製作された巨大ケースに入れて市役所内に展示された。古銭やレア紙幣を扱う「銀座コイン」の担当者は、A6の紙幣について「数百万円の値がつく」と予想し、ケースに使った200万円を「超える額だと思う」と話した。現物を見た深谷市民の武井知夫さん(54)は「1番でも6番でも地元の偉人がお札になってうれしい。感慨深いです」と満面の笑みを浮かべた。(小田切 葉月)
≪“次”のA1チャンスは「かなりの年数かかる」≫記番号が「A1(エーイチ)」の新1万円札を入手するチャンスはまだ残っている?日銀によると、04年11月から発行された福沢諭吉の1万円札では全ての記番号を使い切った後、黒色のインキを褐色に変更して最初の組み合わせから印刷した。過去には樋口一葉の5000円札で、褐色の「A000001A」~「A000100A」までの100枚束にオークションで約2900万円の値段がついたこともあった。
これまで8、9桁だった記番号が新札では10桁になり、組み合わせも大幅に増加。その数は2985億9840万通り。日銀の担当者は「年間の製造枚数を考えると、使い切るまでにかなりの年数がかかる。いつまで使用するか分からないこともあり、現時点で1巡した時の対応は決まっていない」とした。
≪世界初の技術で渋沢が「首振る」≫新紙幣には、傾けると肖像の顔の向きが変わって回転したように見える3Dホログラム技術が世界で初めて採用された。埼玉りそな銀行さいたま営業部の店舗に訪れた20代男子大学生は「渋沢栄一が首を振ってる!」と新紙幣を手に声を弾ませた。周辺に描かれた花などの図柄が角度によって鮮やかに光る技術も採用した。目の不自由な人が指で触って券種を確認できる識別マークも改良するなど、ユニバーサルデザインにも配慮したデザインとなった。