バイデン氏「私は逃げない」 米大統領戦「撤退」否定も足下“グラグラ” 6日“ガチ”インタビューに注目

2024年07月06日 04:40

社会

バイデン氏「私は逃げない」 米大統領戦「撤退」否定も足下“グラグラ” 6日“ガチ”インタビューに注目
米ホワイトハウスで演説するバイデン大統領(AP) Photo By AP
 米紙ニューヨーク・タイムズは4日、6月27日の大統領選討論会で精彩を欠いた民主党のバイデン大統領(81)が、睡眠時間を増やし仕事を減らす必要があると話していたと報じた。3日に、再選へ重要な支持者となる民主党の複数の州知事らと開いた会合で発言。仕事を減らし、午後8時以降は行事の予定を入れず、睡眠時間を増やす必要があると述べた。バイデン陣営は4日「冗談だった」と“火消し”の釈明。ただでさえ高齢による心身の衰えが不安視されている中、「8時過ぎに重大なことが起こったら対応できるのか」との懸念が噴出した。
 それでもバイデン氏は4日、ワシントンで独立記念日のイベントで観衆に向かって「私は逃げない」と選挙戦を続けることを宣言。口調はしっかりしていたが、移動時の動きはゆっくりだった。言い間違いも続いている。フィラデルフィアのラジオ局に出演した際、自身について「初の黒人大統領(バラク・オバマ氏)に仕えた、初の黒人女性副大統領」と話した。

 バイデン氏本人も陣営も「撤退」は否定しているが、ここにきて足元がグラグラと大きく揺れ出した。大口の有力献金者が、バイデン氏への資金提供を渋りだした。「民主党が候補を変えない限り、もう1ペニーも出さない」と賛同を呼びかける献金者まで現れた。

 民主党の混乱は共和党のトランプ前大統領(78)を勢いづかせた。トランプ氏はSNSに「老いぼれバイデンを(選挙戦から)追い出した。出馬はとりやめるだろう」と投稿。「(副大統領の)ハリスが出てくるぞ。まあ、哀れで本当にひどい人物だが」と、早くもハリス氏を対決相手として考えていることをうかがわせた。

 バイデン氏は5日夜(日本時間6日午前)、米ABCテレビの単独インタビューに登場する。テレビ画面に映らないように原稿を表示するプロンプターなしの“ガチ”のインタビュー。言葉は正確か、反応は素早いか、全米の注目が集まる。バイデン氏にとっては政治生命を懸けた正念場となる。

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