【大昆虫展(下)】アンバサダー・哀川翔 カブトムシ“夢のミリ”追い続ける

2024年07月25日 05:30

社会

【大昆虫展(下)】アンバサダー・哀川翔 カブトムシ“夢のミリ”追い続ける
カブトムシを手にポーズを決める哀川翔(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 今年も俳優の哀川翔(63)が大昆虫展のアンバサダーを務める。毎年約5000匹のカブトムシを羽化させており、15年にはギネス記録を上回る88ミリを育てた。夢の90ミリを誕生させるべく、毎年試行錯誤を重ねている。
 今年の“ベストワン”のサイズは約86ミリ。これも迫力十分だが「フォルムやバランスは凄くいい。だけどもう一回りデカくないと」と物足りなさそうな表情だ。「もう大きさのためだけにやってますね」と、とことん大きさを追求しているが15年以降、サイズの更新はない。

 記録が伸びない原因は、近年の異常な暑さにあると語る。成虫のサイズは幼虫の段階で決まるが「早く暑くなると、幼虫が羽化しようとして成長が止まってしまう」と説明。空調で温度調整はしているが「それだけじゃダメかもしれん」と頭を悩ませている。

 幼虫の成長に欠かせないエサには、宮崎県から取り寄せたクヌギの葉を使用するなど環境は万全。「もう手は尽くしてると思うんです。88ミリ出したときに最高の条件だったと思うんですよ」と打てる手は打ったつもりだ。「あとは気温だったり、微妙なところなんだよね」。

 それでも「デカくなると羽がおかしくなったり欠損が出てくるんだけど、88ミリの個体はそれもなかった。まだ大きくなる可能性がある」と前を向く。「夢の90ミリ。俺が先にくたばるか、90ミリが出るかだね」。そう語った哀川の表情は、憧れを追い続ける少年のように輝いていた。=終わり=

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