ボクサー性別騒動 相手国の伊首相「男性の遺伝的特徴を持つ選手は参加させるべきではない」英大手紙報じる

2024年08月02日 10:02

社会

ボクサー性別騒動 相手国の伊首相「男性の遺伝的特徴を持つ選手は参加させるべきではない」英大手紙報じる
女子ボクシング66キロ級で棄権し涙を見せるイタリアのカリニ(左)。右は勝者のアルジェリアのケリフ Photo By AP
 ボクシング女子で巻き起こっている性別騒動を巡り、英大手紙「テレグラフ」電子版が1日(日本時間2日)が記事を投稿。イタリアのジョルジャ・メローニ首相(42)のコメントを報道した。
 1日、ボクシング女子66キロ級2回戦第3試合が行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)とアンジェラ・カリニ(イタリア)が対戦。開始わずか46秒でカリニが棄権し、ケリフが勝利した。ケリフは性別適格性検査に合格しなかったため昨年の世界選手権で失格となった過去があり、パリ五輪への出場が賛否を呼んでいる。

 同紙は、試合後のイタリアのメローニ首相のコメントを紹介。首相は「私は何年もの間、極端な考え方になると女性の権利に影響を及ぼす危険性があることを説明しようとしてきました」とジェンダーに対する極端な考え方の危険性を示唆。

 さらに「男性の遺伝的特徴を持つ選手は、女子の大会に参加させるべきではないと思います」とした。これは「誰かを差別したいからではなく、女性アスリートが平等な条件で競技できる権利を守るためです」と説明したと報じられている。

 同日、この問題を巡り国際オリンピック委員会(IOC)は公式サイトで声明を発表。「すべての人は差別なくスポーツをする権利を持っています」とし「アスリートの性別と年齢はパスポートに基づいています」と説明。ケリフが女性として参加資格があることを主張していた。

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