紀藤正樹弁護士 ボクサー性別騒動、IOCに「説明責任を…パスポートの記載だけを理由にするのは疑問」

2024年08月05日 10:43

社会

紀藤正樹弁護士 ボクサー性別騒動、IOCに「説明責任を…パスポートの記載だけを理由にするのは疑問」
紀藤正樹弁護士 Photo By スポニチ
 弁護士・紀藤正樹氏(62)が5日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。パリ五輪のボクサー性別騒動について言及した。
 パリ五輪のボクシング女子66キロ級2回戦が1日(日本時間2日)に行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)とアンジェラ・カリニ(イタリア)が対戦。開始わずか46秒でカリニが棄権し、ケリフが勝利した。ケリフは性別適格性検査に合格しなかったため昨年の世界選手権で失格となった過去があり、パリ五輪への出場が賛否を呼んでいる。

 国際オリンピック委員会(IOC)は1日、公式サイトで「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」と題した声明を発表。「すべての人は差別なくスポーツをする権利を持っています」と主張。また性別については「これまでのオリンピックボクシング競技と同様に、アスリートの性別と年齢はパスポートに基づいています」と説明した。

 また、IOCは「パリ2024オリンピック競技大会で競技する2人の女性選手について誤解を招く情報が見られます」とした上で「2人は、東京2020オリンピック競技大会、国際ボクシング協会(IBA)世界選手権、およびIBA公認トーナメントを含む女性カテゴリーで長年にわたり国際ボクシング競技に参加してきました」と女性として数々の国際大会に出場してきたことを伝え、「これらの2人の選手は、IBAによる突然の恣意的な決定の被害者です。2023年のIBA世界選手権の終盤に、彼女たちは突然、正当な手続きなしに失格となりました」とした。

 紀藤氏は「IOCがここまで言うなら性別チェックの結果等の説明責任を果たしてほしい。パスポートの記載だけを理由にするのは疑問」と自身の考えをつづった。

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