南海トラフ地震注意の中で…警戒、異例のお盆帰省ラッシュ 新幹線指定席、飛行機は満席
2024年08月11日 05:30
社会
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早朝から混雑したJR東京駅では、千葉県君津市の会社員小川智広さん(49)が「新型コロナウイルス禍があって5年ぶりの帰省なのに、今度は地震とは」と苦笑い。家族で防災について話しているといい、実家のある兵庫県に向かう新幹線に乗り込んだ。
全日空と日航によると、羽田や大阪(伊丹)発の国内線は終日ほぼ席が埋まった。成田空港では海外で過ごす人たちの出国がピークに。空港会社によると10日の出国者は約5万7千人の見込み。
日本道路交通情報センターによると、各地で渋滞が発生し、神奈川県の中央自動車道藤野パーキングエリア付近で44キロに達した。
宮崎県は10日、震度6弱を観測した地震で新たに2人の負傷が判明したと発表。九州3県のけが人は計16人となった。気象庁は、この地震以降、高知、愛媛両県の計3カ所のひずみ観測点で、地震後に通常ある変化以外に異常は見られないと明らかにした。担当者は「地震活動が収まっているとは言えない」とした。
関係都府県によると、巨大地震注意により愛知、高知両県で最大64人が避難所に身を寄せ、10日時点でも避難者がいる。
お盆期間中、JR旅客6社の新幹線と在来線の指定席予約は7月25日時点で前年比約1・2倍。航空各社の国内線予約は前年並みだった。高速道路各社は10キロ以上の渋滞が前年の約1・6倍発生すると予測している。