プレスリー孫娘への詐欺容疑で女を逮捕 “旧邸宅を競売”虚偽の書類を送付

2024年08月18日 04:35

社会

プレスリー孫娘への詐欺容疑で女を逮捕 “旧邸宅を競売”虚偽の書類を送付
2006年、ブッシュ米大統領(右)と故エルビス・プレスリーの邸宅「グレースランド」を見学する小泉純一郎首相(共同) Photo By 共同
 米司法省は16日、ロックの神様と呼ばれたエルビス・プレスリーの旧邸宅「グレースランド」を競売にかけようとし、孫娘らから金をだまし取ろうとしたなどとして詐欺容疑で中西部ミズーリ州の女(53)を逮捕したと発表した。連邦検事は「グレースランドは米国の宝だ」と述べ、悪質な行為だと強調した。
 訴追資料によると、女は孫娘の弁護士らに対して架空の金融機関をかたり、エルビスの一人娘で、昨年亡くなったリサ・マリー・プレスリーさんが2018年、南部テネシー州メンフィスにあるグレースランドを担保として約380万ドル(約5億6000万円)を借り、返済が滞っているとの虚偽の書類を送付した疑いが持たれている。

 女は孫娘に285万ドルの支払いを求め、今年5月にはメンフィスの地元紙にグレースランドを競売にかけるとの通知を掲載したとされる。孫娘は詐欺だと提訴し、メンフィスの裁判所が競売の一時差し止めを命じた。

 一連の経緯が地元メディアに報じられると女は孫娘側や裁判所に、ナイジェリアにいる別人が黒幕だと見せかけようとしたという。

 グレースランドはエルビスが1977年に亡くなるまで約20年間にわたり暮らした邸宅。82年から博物館として衣装などが一般公開され、年間60万人以上が訪れる観光地となっている。06年にはブッシュ大統領(当時)が、時の首相として訪米した小泉純一郎氏を同所に案内。同年9月での退任を表明していた小泉氏をねぎらった。

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