「紀州のドン・ファン」元妻 詐欺罪で懲役3年6月 別の男性から現金約2980万円だまし取る

2024年09月03日 05:30

社会

「紀州のドン・ファン」元妻 詐欺罪で懲役3年6月 別の男性から現金約2980万円だまし取る
須藤早貴被告(ジャーナリスト吉田隆氏撮影) 
 2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家野崎幸助さん=当時(77)=を殺害したとして起訴された元妻須藤早貴被告(28、写真、ジャーナリストの吉田隆氏撮影)が、別の男性から現金をだまし取ったとする詐欺罪の判決で和歌山地裁(福島恵子裁判長)は2日、懲役3年6月(求刑懲役4年6月)を言い渡した。
 判決によると、被告は当時、美容専門学校に通いながらキャバクラに勤務。客だった男性に「頼れる人がいない」とうそを言い、美容器具の弁償金や海外留学の準備金などの名目で現金計約2980万円をだまし取った。

 被告は公判で「金を受け取ったことは事実だが、私の体をもてあそぶために金を払った」などと主張。判決は、男性には若い好みの女性の歓心を得たい気持ちもあったと考えられるが、そのような気持ちを利用し大金をだまし取る行為の違法性を軽く見ることはできないとした。被告は判決言い渡しの間、微動だにせず耳を傾けた。

 野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させて殺害したとする殺人と覚醒剤取締法違反(使用)の罪の審理は分離され、裁判員裁判の初公判が12日に開かれる予定。被告側は無罪を主張する方針。

 詐欺事件の公判の被告人質問で、「私が詐欺師なら、被害者は性犯罪者だと思う」などと冗舌に自らの主張を展開していた被告。捜査段階では黙秘していたが、殺人事件の公判でも自らの口で検察側主張に真っ向反論していくのか注目される。

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