斎藤元彦兵庫県知事「法的に問題ない」 百条委員会で公益通報への対応の正当性主張

2024年09月07日 04:42

社会

斎藤元彦兵庫県知事「法的に問題ない」 百条委員会で公益通報への対応の正当性主張
兵庫県議会の百条委員会で、証人尋問に臨む斎藤元彦知事(代表撮影) Photo By 共同
 兵庫県の斎藤元彦知事は6日、自身の疑惑告発文書問題を巡る県議会調査特別委員会(百条委員会)で先月30日に続く2度目の尋問を受けた。告発文書を作成した元県西播磨県民局長の懲戒処分や公益通報への対応について「法的に問題はない。訴訟になっても耐えうる」と改めて自身の正当性を主張した。
 告発者の元局長が7月に死去したことやこの問題を巡る県政の停滞などに関して道義的責任を感じるかとの問いには「道義的責任が何か、私には分からない」と真顔で答え、委員らの失笑を買った。

 斎藤氏が「徹底的に調査してほしい」と文書作成者の特定を県幹部に直接指示したことについては公益通報制度に詳しい専門家から「違法性」を指摘する声が相次いでいる。ただ、斎藤氏はこの告発を「誹謗(ひぼう)中傷性の高い文書」とし、公益通報に当たらないと主張。元局長の処分は公益通報の調査結果を待つべきだと人事課から進言があったとの証言には「記憶にない」を連発。結果を待たず元局長を処分できないかと尋ねたとの証言は「全く言っていない」と完全否定した。

 “おねだり疑惑”の尋問では贈答品が枝豆、カニなど137品目に上ることも判明。ほぼ職員にお裾分けせず、持ち帰ったというが「社交儀礼の範囲内で問題ない」と反論。部下へのパワハラ疑惑については「俺は知事だぞとキレたことはない」と一部を否定した。

 県議会最大会派の自民党は12日に斎藤氏に辞職を申し入れ、不信任決議案提出の判断を先送りする方針。他会派の対応が焦点となる。

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