萩生田光一元政調会長 非公認に「原点に戻ったようなすがすがしさ」 陣営強気も党関係者「極めて厳しい」
2024年10月13日 05:30
社会
陣営が「過去にこれだけ集まったのは記憶にない」と話す盛況ぶり。しかし、見た目とは裏腹に、過去4回で圧勝している「萩生田帝国」は崩壊の危機に直面している。
1月の八王子市長選では、裏金事件の直撃を受け、自公推薦候補が当選したものの、得票数は過去の自民系候補と比べ大幅減。7月の東京都議補選でも八王子市選挙区で自民候補が惨敗。一方、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との深い関係が度々指摘されてきたが、安倍氏が13年の参院選直前、教団会長らと面談した場に同席したと報じられ、教団問題も再燃。立憲民主党は、教団を追及してきた有田芳生元参院議員を対抗馬に擁立した。
陣営関係者は「裏金問題も教団問題も、2つの地方選で対立陣営が散々訴えた。有権者は聞き飽きている」とし、影響は最小限と強調。しかし、党関係者は情勢調査を踏まえ「極めて厳しい。ここまでのレベルとは驚いた。非公認組に選別され、悪質性がより高いとの印象を与えてしまう」と話した。
萩生田氏は記者団に、非公認について「負け惜しみではないが、自民党の萩生田ではなく、八王子の萩生田として戦ってきた。原点に戻ったようなすがすがしさも感じている」と言及。劣勢を伝える調査に関しては「気にしていない」と強気の姿勢を見せた。
事務所の壁には安倍氏の遺影が掲げられ、公示後には昭恵夫人の八王子入りも検討。遺影について「安倍さんはもちろん私にとって政治の師でありますので、その思いをですね、しっかり受け継ぎたいという意思を示したものです」と話した。
立民の野田佳彦代表は公示日に八王子で第一声。萩生田氏を裏金議員の象徴として捉え、政治とカネの問題を最大の争点とする戦略で、裏金色は今後も強められていきそうだ。
【お詫び】記事中にある「政治の師」について当初「安倍氏の死は私にとって政治の死」と表記しておりました。萩生田事務所はじめ関係各所にご迷惑をおかけしました。お詫びして訂正致します。