自公選挙互助会 石破首相 就任後初の街頭演説は公明党候補の選挙区をはしご

2024年10月14日 05:30

社会

自公選挙互助会 石破首相 就任後初の街頭演説は公明党候補の選挙区をはしご
石井啓一氏(左)の応援にかけつけた石破茂首相 Photo By スポニチ
 【衆院選2024】石破茂首相は13日、就任後初の街頭演説を埼玉県草加市の東武線草加駅前で行った。連立政権を組む公明党の代表で、比例代表北関東ブロックから埼玉14区に転出する石井啓一氏の応援。石井氏と並んで街宣車に立つと、駅前を埋めた聴衆に自民と公明の25年に及ぶ“連立の絆”をアピール。「15年前、自民党は野党になりました。“連立野党”なんて聞いたことがなかった。公明党さんは一緒にいてくれました」と持ち上げた。比例との重複立候補をしない石井氏は「内外の諸課題にしっかり答えを出せるのは自公連立政権しかない」などと訴えた。
 首相はこの後、石井氏と共に東京都荒川区の日暮里駅前でも演説。自民党候補でなく、公明党候補が立つ選挙区をはしごした。自公連立政権継続への支持を訴えるとともに、自民の単独過半数割れが現実味を帯びる中、公明の選挙協力を確かなものにしたいとの狙いも透ける。

 自民関係者によると、小選挙区289のうち接戦区は現段階で30ほど。裏金前議員はもちろん、裏金とは無関係ながら選挙地盤が弱い前議員らがボーダーラインをさまよっており「1選挙区で2万票」ともされる公明票の行方は死活問題だ。

 公明は13日までに、裏金前議員や関係支部長の計約30人を含む自民候補計約240人と、自民が非公認とした無所属2人の推薦を決定。しかし、定数の「10増10減」を受けて小選挙区が25から30に増えた東京での候補者調整を巡り、両党は激しく対立。根強いしこりが残ったと言われ、自民にとっては公明支持母体である創価学会の集票力への影響が懸念されていた。

 一方、公明は小選挙区に11人を擁立。これらの選挙区に自民は候補者を立てていない。公明候補にとっても自民の協力なくして当選はおぼつかないとされる。与党関係者からは「首相の初街頭が公明候補。自公選挙互助会の一断面が垣間見えた」との声が上がった。

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