国民は“二股”作戦 自民との協力は「案件ごと」立民との連携案残す 榛葉氏「各党と等距離で」

2024年11月02日 05:15

社会

国民は“二股”作戦 自民との協力は「案件ごと」立民との連携案残す 榛葉氏「各党と等距離で」
 会談に臨む国民民主党の榛葉幹事長(中央左)と公明党の西田幹事長(同右)=1日午後、国会 Photo By 共同
 公明党の西田実仁、国民民主党の榛葉賀津也両幹事長が1日、国会内で会談し、年収が103万円を超えると所得税が発生する「年収の壁」の金額引き上げなど、案件ごとに政策協議を始める方針で一致した。自民党と国民は合意済みで、3党の枠組みが固まった。
 西田氏は年収の壁見直しに向けた検討チームの設置を提案。榛葉氏は記者団に「手取り増への理解をもらった」と歓迎した。

 榛葉氏は協議を「各党と等距離で進める」としており、西田氏との会談に先立ち、立憲民主党の小川淳也幹事長とも会談。自民派閥裏金事件を受け、政治改革の進展に向けて協力する方針で一致したほか、憲法改正や原発など、両党間で隔たりのある基本政策に関して協議を進める必要があるとの認識も共有した。

 自民が提案した常設会議体の新設を受け入れず「案件ごと」にこだわった国民。与党との協議が不調に終わったり、新たな不祥事が発覚した場合に備え、立民との連携カードを残した“二股戦略”を取っているとみられており、国民の主張する政策をどこまでのめるか、自民は難しい判断を迫られる。

おすすめテーマ

社会の2024年11月02日のニュース

【楽天】オススメアイテム